院長からのメッセージ 10月編
産婦人科ブログ
みなさんこんにちは、院長の桂川です。
先日の夕方のニュースでも特集されていましたが、
当院でも無痛分娩を希望される患者さんが増えています。
今日は桂川の無痛分娩の特徴を知って頂ければと思います。
当院の特徴はなんといっても
安全性を担保した無痛分娩を提供するという事です。
日勤帯のみ、計画分娩(分娩誘発)での
硬膜外麻酔併用無痛分娩を提供しております。
日勤帯はスタッフの数も確保出来るため、
緊急帝王切開などの急変対応が可能となります。
自然に陣痛がきて、子宮口が3~4cm開大で
硬膜外麻酔を提供するのも不可能ではありませんが、
深夜帯、日祝日では対応がクリニックレベルでは困難となります。
準備、母体の管理に人手が必要となりますから…いっぽう大学病院など、
複数の医師(産婦人科専門医・麻酔科専門医)が
24時間体制で揃っていれば可能かもしれません。
当院では計画分娩での無痛分娩を提供していますが、
現時点で大きな産科的・麻酔科的合併症は認めていません。
総じてお受けいただいた妊婦さんからは好評価を得ています。
世界的にみると欧米では60%~80%無痛分娩を受けていますが、
日本はわずか6%です。
当院ではようやく20%近くになりました。
これは、助産師はじめ看護スタッフがこの分娩についてよく勉強していること。
母体の観察(麻酔の状態・分娩進行の状態)や胎児の観察の的確性。
井上副院長と麻酔科標榜医でもある私との二人三脚など。
万全の体制での結果でしょうか?
引き続きこれからも安全で安心な無痛分娩を提供してきたいと考えています。
あのTVの特集を受けての助産師ブログをホームページにアップしましたので
ご一読いただけると嬉しいです。
https://katsuragawa-lc.com/obstetrics/blog/4526/
さて、総理大臣がかわり不妊治療への保険適用が現実味をおびてきました。
報道各社でも取り上げ方は様々です。
保険適用になることは、今まで治療を諦めていた方も
治療を開始していただきやすくなると言うメリットがある一方、
あくまでも私見ですが、保険適用となることでの技術の低下を懸念します。
けれど社会環境がどう変わろうと、我々は目の前の患者さんへ
「最適な治療をチームとして」関わっていくつもりであることには
変わりありません。