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桂川ストーリー

桂川ストーリー

Katsuragawa Story

私が産婦人科を専攻したわけ

院長の桂川浩です。医学生時代は、心臓血管外科か代謝内分泌内科かで将来を迷っていました。ところが、たまたま心臓病を合併した妊婦さんを受け持つことになり、産科のことも循環器のことも一緒に学ぶことができました。そこで、産婦人科は外科的なことも内科的なことも両方できることが分かり、先輩の勧めもあって、産婦人科を専攻することになりました。

私が最初に赴任した病院は、年間分娩数1,200~1,300件の国立姫路病院産婦人科でした。27歳の頃です。子宮筋腫などの開腹術や帝王切開術など、手術は月に30件以上。先輩医師と私の二人で行っていました。この5年にわたる姫路時代は、25歳ほど年の離れた部長先生やベテラン助産師さんたちに助けられ、危険を予知する「産科の目」を身に付けることができました。また、部長先生が直々に「鉗子分娩」の技術を伝授してくださったお蔭で、当院では緊急帝王切開率が少ないと自負しています。


アメリカ留学、京都大学を経て
大津市民病院 産婦人科医長に

その後、アメリカへ国費留学し、オハイオ州立大学での生殖免疫学の研究を終えて、京都大学で研究生活を終了後、大津市民病院へ赴任しました。産婦人科医長として勤務していた私は、『腹腔鏡下手術』を子宮筋腫の治療に取り入れられないか?と考えました。当時、まだ保険適用外でしたが、この術式を使えば術後の回復が格段に早くなり、患者さんの身体的負担が軽減されます。そこで滋賀県下では私が初めて導入を決断し、最多の症例数を施行しました。現在、『腹腔鏡下手術』は保険適用となり、広く行なわれるようになりました。ほんの小さなお手伝いを自分がしてきたようで、嬉しく思っています。

もうひとつ、大津市民病院時代に私が取り組んだことは、不妊治療施設を院内に作ったことでした。病院に掛け合い、薬剤師とふたりで不妊治療・体外受精が院内でできるように形作りました。その結果、習慣流産や不妊の患者さまを何人も、元気な赤ちゃん誕生へと導くことができました


桂川レディースクリニック開業へ

こうして市民病院での実績も仕上がったと思っていた頃、会合で出会った大学の先輩からこう声をかけられます。

「桂川先生、どうや、市民病院の近くで開業しんか?」

「えっ、この僕がですか?」

いやはや『開業』の話は、突然でした。先輩の言葉は、私にとって運命のひと言!会合で、その先輩と話をしなければ、いや大津市民病院に赴任しなければ…桂川レディースクリニックはなかったかも知れません。人生は、偶然の積み重ね。そもそも自分がこうして存在することさえも偶然なのです。

この全ての偶然に感謝しつつ、今から18年前、2002年に桂川レディースクリニックは大津の琵琶湖畔に誕生しました。「リゾートホテルのように癒される医療空間を」というコンセプトを掲げて、毎週1回、クリニック建設のための定例会議が行われ、深夜まで及びました。建築設計の先生と皆さんが頑張ってくださったお蔭で、「医院建築」という専門雑誌に数ページにわたって取り上げられる素敵な建物ができました。

そこに優秀な医療スタッフが集まり、多くの患者様にご来院いただいて、歴史を刻むことができました。皆様が愛してくださり、広く地域に受け入れていただけたことを心より感謝いたします。また、数多の新聞・テレビ・医療雑誌からも取材を受け、高評価を頂戴しています。本当にありがとうございます。

当院では、快適で、安心・安全なお産を妊婦さんに提供するだけではなく、ここでの体験が「感動の思い出」になるよう、スタッフ全員で患者さまを支えています。そのためには多様化する妊婦さんのご希望を叶えようと、新たな選択肢も増やしています。例えば、私は麻酔科標榜医ですので、「痛くないお産」を望む方には、硬膜外麻酔併用の無痛分娩を受けて頂くことができます。また、帝王切開の術後も硬膜外麻酔を併用して「痛くない術後」を目指しています。

これからも歩みを止めることなく精進し、日々の臨床を丁寧に積み重ねてまいります。琵琶湖を一望するリゾートホテルのように美しい当クリニックで、 安心・安全・快適、そして感動的なお産を体験なさってください。幸せなひとときをお過ごしいただけたら幸いです。