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婦人科の診療

婦人科の診療

Gynaecology

生理痛・生理不順

生理は、女性の健康のバロメーター。生理周期や症状をチェックして、婦人病の予防に役立てましょう。

毎月の生理のつらさを、「女性だから仕方ない」と思っていませんか?でも、自分にとってそれが不快な症状だったり、以前の自分と比べて生理の変化を感じたら、まずは診察にいらしてください。生理痛や生理不順を早めに解消して、快適な生活を取り戻しましょう。

生理痛(月経困難症)

生理痛は、全く感じない人もあり、逆に痛くて寝込んでしまう人もいます。とても個人差があるのですが、腹痛や腰痛、頭痛や吐き気など、さまざまなつらい症状をひき起こすことも多くあります。生理痛がひどい状態を月経困難症といいます。月経困難症は、子宮内膜症で引き起こされることがあります。子宮内膜症は、放置すると生理痛がひどくなったり、不妊の原因になったり、卵巣が腫れて手術を要する状態になることがあります。たかが生理痛と辛抱せず、まずは産婦人科医の診察を受けてください。

治療例

1. まず月経時に鎮痛剤を投与し、痛みが軽減するかどうかを観察します。
2. 鎮痛薬だけでは十分な効果が得られない時は、低容量ピルを勧めています。
3. 低容量ピルに対し、心理的に抵抗感がある方には、漢方薬も処方できます。


生理不順

生理不順とは、生理の周期が乱れていたり、生理がこなかったり、逆にだらだらと続く、生理痛がひどいなどといった症状が特徴です。通常、生理周期は25日~ 38日。これよりも長かったり短かければ、生理不順ということになります。過度なダイエットやストレスでホルモンのバランスがくずれると生理不順の原因になります。また、脳の下垂体に腫瘍ができる高プロラクテン血症や甲状腺の病気、糖尿病、腎臓病などで生理が止まることがあります。何が原因で、生理のメカニズムがうまく機能しなくなっているのか、きちんと調べてみましょう。

治療例

1. 超音波検査で出血の原因がないか検査し、がん検診やホルモン的な異常が無いか検査します。
2. 月経周期の乱れは、ホルモン剤を投与することにより、生理周期を正常に戻していきます。


更年期外来

急激に減少するエストロゲン。めまいやほてり、不眠やイライラ、肩こり、頭痛、動悸、胃もたれ、汗… 不快な症状を解消して、快適な生活をしましょう。

女性は一般に、45歳~55歳の間に月経が不順になり、閉経します。女性ホルモンが急激に減少すると、卵巣をコントロールしている視床下部のホルモン中枢に乱れが生じ、自律神経中枢や情動中枢にも影響して、さまざまな更年期症状となります。また、身体の萎縮や骨量の減少・脂質代謝の異常も起こってきます。

長寿国日本では、更年期を境に女性のセカンドライフが始まります。希望に満ちた第2の人生のためにも、更年期障害を積極的に予防・治療し、不快な症状を解消し、上手に乗り切っていきましょう。

更年期障害の症状

更年期というのは、エストロゲンの量が減りはじめて、完全になくなるまでの時期。 体がこの劇的な変化についていけなかったり、女性ホルモンのバランスが崩れたりするために 種々の症状が起こると考えられています。更年期の症状は個人差が大きく、次々と違った不調として現れたりもします。以下の症状が思い当たる方は、早めに受診なさることをおすすめします。

身体症状

・ホットフラッシュ(ほてり)・のぼせ・発汗・冷え・動悸・息切れ・めまい・耳鳴り・頭痛・頭重感・肩こり・腰痛・便秘・下痢・腹痛・関節痛 ・頻尿・残尿感 など

精神症状

・倦怠感・無気力・不眠・不安感・恐怖感・イライラ・集中力の欠乏 など


プレ更年期障害

通常、45歳~55歳くらいで起こる更年期障害と同様の症状が20代や30代で起こるのが、プレ更年期障害です。その原因は、女性ホルモンの異常。ストレスや過度のダイエットが原因で、脳から女性ホルモン分泌の指令が出なくなって起こります。プレ更年期障害の判定は、血液検査でわかります。


子宮がん検診

桂川レディースクリニックは、大津市子宮がん検診指定医療機関です。 

大津市、草津市、栗東に住民票のある方は、2年に1度は一部負担金で、子宮がん検診を受けることができます。女性の皆様、20歳を過ぎたら子宮がん検診を受けましょう。

我が国における女性のがんで、一番多いのが胃がん。2番目に多いのが子宮がんです。とはいえ、子宮がんの死亡率は、年々減少しています。それは、女性の健康意識が向上し、子宮がん検診でのがん早期発見、早期治療がなされているからです。「20歳を過ぎたら、子宮がん検診」を合言葉に、がん検診を受けましょう。

子宮がん検診

子宮がんには、子宮の入口(子宮頸部)にできる「子宮頸がん」と、子宮の中(子宮体部)にできる「子宮体がん」があります。子宮頸がんの原因は、性行為で感染する ヒトパピローマウィルスとされています。一方、子宮体がんは、不妊、月経不順、妊娠経験のない人、糖尿病、高血圧、肥満傾向の人に多く見られます。初期症状は、おりもの・不正出血などです。

次のような症状が一つでもあるときは要注意

  • 月経とは無関係の出血や性行為の際の接触性出血
  • 茶褐色・黒褐色のふだんと違うおりものが増えた
  • 月経の量が増えたり長引いたりすることがある

これらの症状がある方は早期に、自覚症状がなくても1年に1度は、がん検診を受けることが望ましいと言えます。ご自分の「お誕生月に検診を受ける」と決めておかれると、忘れなくていいかもしれませんね。近年では治癒率が非常に良好になってきている子宮がんですが、一方では難治性の進行がんも依然として存在しています。どちらのがんも、早期に発見すれば、ほぼ100%治すことができるといわれています。やはり鍵を握るのは、子宮がん検診による早期発見・早期治療です。