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院長からのメッセージ 5月編

院長からのメッセージ 5月編

産婦人科ブログ

みなさんおはようございます。
5月2日、今年はどんなゴールデンウィークをお過ごしでしょうか?

さて、ちょうど不妊治療の保険適用がスタートして、ひと月が経ちました。

今日は、この場をお借りして、
生殖医療専門医で社会保険審査委員の立場として、
気づいたことをお話ししようと思います。

まず、予想していたことですが、外来は混みあっています。
当院では胚培養士も含めスタッフ全員で仕事の割り振りを
再考する必要がありそうです。

対外的には、4月7日、オファーを受けて近隣ドクターとの勉強会。
また、28日には医会の先生向けのオンライン講習を行いました。
事前質問も多く頂戴していましたが、
その場で丁寧に回答させていただきました。

この講習会には、産科医の先生方も生殖専門医の先生も
ご参加いただいておりましたが、一様にみなさん、混乱されてる印象でした。
不妊治療の保険適用に関しては、
年を追うごとに内容も変化していくのだろうと予想しております。

一方、院内に目を向けると、現場では尿由来の卵胞刺激ホルモン剤が
輸入制限されているなど、予想外のことが起きています。
これは全国的な傾向で、原材料不足とロシアのウクライナ侵攻による
世界的な物流停滞が原因だと言われております。
解決策として当院では代替薬の人由来遺伝子組み換え卵胞刺激ホルモンの
レコベルを使用しています。

ところでこの「不妊治療」というワードについてひと言。

数年前より、この言葉の使い方に少々違和感を持っておりました。
なぜなら、「不」は否定を表す文字だからです。

何年も前より、桂川レディースクリニックでは、
不妊という言葉を使っておりません。

保険適用になった今、改めて宣言したいと思います。

我々が取り組んでいるのは、「不妊治療」ではなく、「妊活治療」です。

スタッフもわたしも妊娠を望むすべてのカップルの応援部隊です。

では、今月も診察室でお出会いしましょう。