院長からのメッセージ 5月編
産婦人科ブログ
おはようございます。
新年度が始まりあっという間にひと月が過ぎました。
新しく入職された方は勤務にもようやく慣れてきたころでしょうか?
当クリニックスタッフも医療従事者向けの
新型コロナウィルスのワクチン接種をうけはじめましたが、
まだまだ変異株ウィルスも蔓延しています。
滋賀県下では妊婦のコロナ陽性者も増加してきているようです。
引き続き気を緩めない様に
スタッフみんなで感染対策をおこなっていくつもりです。
今日は、当院における無痛分娩のあれこれ、
私の思いをお聞きください。
【無痛分娩を始めるきっかけ】
3年半ほど前、自分自身が右手首の関節鏡下手術を受けました。
その時に麻酔の痛みを取り除く凄さ、術後疼痛軽減の重要性に感銘し、
これを当院の患者さんにもフィードバックしたいと思い始めました。
但し、それには安全に提供できる条件が必要でした。
常勤医師二人体制、看護スタッフへの硬膜外麻酔の理解の浸透。
後押ししたのが私自身が麻酔科標榜医であることを思い出したことでした。(笑)
【現 状】
2018年5月より帝王切開の術後疼痛より硬膜外麻酔を始め、
同年12月より硬膜外麻酔併用無痛分娩を開始しました。
スタッフの協力もあり、昨年は経膣分娩の約20%、
今年は30%近く無痛分娩が占める勢いとなりました。
【これから当クリニックが目指す所】
当院での硬膜外麻酔併用無痛分娩の安全性・有効性・システムが外部から
どの様に評価されているのか?
このことを検証するため、日本無痛分娩研究機構の代表理事で麻酔科専門医、
かつ産婦人科専門医でもある、入駒慎吾先生に
今月より約1年かけて当院の無痛分娩のシステムを
客観的に検証していただく事となりました。
1年後、妊婦さんに対してさらに安全・安心・快適な無痛分娩が
提供出来るようになっているでしょう。
また標準システム化することで、環境の変化がおきても、
無痛分娩を提供し続ける事が可能となっているでしょう。
先週4月24日(土)には、第2回目の無痛分娩のインスタライブを行いました。
実際に当院で無痛分娩を経験された3名の患者さんにもご参加いただき体験談を
ライブの視聴者の方々とシェアすることができました。
次回は6月12日の予定です。
準備から頑張ってくれるスタッフともども、楽しみにしています。
では、今月も診察室でお会いしましょう。