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院長からのメッセージ 3月編

院長からのメッセージ 3月編

産婦人科ブログ

おはようございます。

今年、滋賀・京都では雪の舞う日が例年より多かったのですが、
3月になり少しずつ春の気配を感じるようになりました。

さて、先週の2月23日の天皇誕生日の祝日に
第32回滋賀県母性衛生学会 総会・学術集会が草津で開催されました。

当院からも中屋助産師が『オリジナル育児支援チェックリストで聞き取った
性格特性とEPDS得点の関連性』を発表いたしました。
このEPDSとは「エジンバラ産後うつ病質問票」の事です。

結論として以下のことがみえてきたようです。

・出産前後の女性は自身の性格特性として、
 情緒安定性が低いととらえている人が多い。

・社交性(+)の人はEPDSが低い傾向にある。

・情緒安定性に関する性格特性はEPDSに関係していない。

・抑うつ症状の有無やベビーの搬送などはEPDSが高値になる傾向がある。

なななんと、本学会で最優秀賞を受賞しました。
中屋助産師、おめでとうございます。

彼女が昨年よりデータをまとめたり文献を検索したり、
業務の隙間時間を無駄なく使って発表原稿に
向き合ってくれていたことを見てまいりました。

ありがたいことにご出席された先生方よりいくつか質問もいただきました。

普段は患者さんの言葉に耳を傾けることが多い助産師や看護師が、
このような勉強会で積極的に発表し、
他施設との交流が深まることは素晴らしいことですね。

データの収集及びその解析は物事に客観性を与えます。

先週末のラーゴインスタライブのテーマは「看護相談」。
胚培養士の景山がライブ内での使用目的で
FT(卵管鏡下卵管形成術)の当院実績についてデータをまとめました。
FTとは、卵管が狭窄や閉塞している事により、
妊娠が難しい患者さんのための治療です。

その結果、以下のことが見えてきました。

FTを受けてタイミングまたはAIHで妊娠した患者さんは全体で29%、
その内89%の方は7か月以内に妊娠されています。
FTで妊娠されなかった患者さんの内、
ARTへステップアップされた患者さんはその後70%の方が妊娠に至っています。

当院では日帰りFTが可能で、
遠くは四国や北陸からお越し頂いた患者さんも多数いらっしゃいます。

FTは当院の不妊治療の強みのひとつに挙げられます。
今回のデータが後押ししてくれましたので、
さらに自信をもってFTに取り組んで行きたいと思います。

ではみなさん、今月も診察室でお会いしましょう。