妊活コラム
Ninkatsu Column
よくある質問「病院は何歳から行けば良いのですか?」
Q.結婚して1年ほど経ちますが、なかなか妊娠しません。
でも20代だし、病院に行くのは早い気がして迷っています。
病院は何歳から行けば良いのですか?(28歳 女性)
桂川レディースクリニックのオンライン看護相談を行っていると、
時々ある質問です。
このように、早めに相談をしてくださる方は
「よかった…」と安堵するのですが…。
実際に病院受診された方の中には、
「まだ病院に来なくてもいいと思っていて、
怒られると思っていたんですけど良かった」と話してくださる方がいて、
言葉に詰まってしまいそうになってしまうこともあります。
「結婚してまだ間もないし」
「私は20代だから、もう少し自然に任せてみようかな」
──このように感じる方はとても多いです。
でも実は、不妊治療の受診に“早すぎる”ということはありません。
一般的には、避妊をせずに1年間妊娠しない場合に受診をおすすめしています。
ただし、これはあくまで目安です。
月経周期が不規則、生理痛が強い、排卵があるかわからないなどの
症状がある場合は、もっと早めに相談しても大丈夫!
また、女性が35歳を超える場合は、
1年間ではなく半年ほどで一度受診することが望ましいとされていますが…。
ただ実際には、「もう少し…」「次ダメだったら…」と、
忙しい毎日に必死で、ついつい後回しになってしまいがちです。
特に20代の方の中には、「病院に行くのは大げさかな」とためらう方も
いらっしゃいます。けれども、不妊治療専門の病院を訪れることは、
すぐに治療を始めるという意味ではありません。
まずは「自分の体を知るための検査」からスタートします。
ホルモンのバランス、排卵の有無、卵巣や子宮の状態、精子の状態などを確認し、
問題がなければ安心材料にもなります。
もし何か小さな不調が見つかっても、
早く知ることで軽いケアで改善できることもあります。
年齢を重ねると、卵子の質は変化するため、
「もう少し待ってから」と先延ばしにすることが、
結果的に検査や治療の選択肢が限られてしまうこともあり、
治療を難しくしてしまうケースもあります。
つまり、早めの受診は“焦り”ではなく“備え”なのです。
早めに受診することで、自然な妊娠を目指す方法から始められたり、
将来に向けて準備を立てやすくなります。
早く知ることで、安心できることも多いのです。
不妊治療病院受診の第一歩は、
「妊娠できない人のための治療」というよりも「自分の体を知り、
安心して未来を考えるための確認」です。
20代での受診は決して早すぎず、むしろ自分の体を理解し、
将来の妊娠に備える賢い選択です。
「まだ早いかな」と感じている今こそ、実はちょうどいいタイミング。
子宮頸がん検診を一緒にできるので、ついでに相談してみてください。
私たちは、あなたとパートナーの気持ちに寄り添いながら、
一人ひとりに合ったサポートを大切にしています!