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2人目不妊

2人目不妊

Treatment Performance

お一人目は自然に妊娠できたのに、お二人目がなかなかできない。そのような状態を『二人目不妊』と言います。二人目不妊の定義は、「一人目の産後の母乳期間を終了してから、避妊をせずに夫婦生活を続けているにも関わらず1年以上妊娠に至れない状態」のことを指します。

女性の場合は、年齢と妊娠率との相関関係があるため、不妊治療のスタートは早いに越したことはないのですが、一人目を自然に授かった方は、「そのうちに妊娠できるはず」と誰もがそう信じて疑わないため、クリニックを受診するのは、出産後2年程経過してからのケースが多くなってしまいます。


二人目不妊の主な原因

1.排卵の状態

卵子の質の低下は35歳を過ぎると早まり、40歳以降では深刻な問題となります。最近では、卵巣機能の低下に加え、育児や仕事、生活の変化などの外的要因も生殖機能に影響を及ぼす可能性があります。しかし実際には40歳を過ぎて自然妊娠する人も相当数おられます。ちなみに桂川レディースクリニックでの最高妊娠年齢は46歳です。まずはAMH・ホルモン等の検査で卵子の状態を知ることが重要です。それによりアプローチ方法をお話しできます。

2.卵管の状態

卵管には輸送管としての働きの他に、排卵した卵子を卵管内に導く機能があります。卵管の末端である卵管采はイソギンチャクのように卵巣から排卵した卵子を捕まえますが、このピックアップ機構が働かないと卵子は卵管に誘導されず、精子と出会うことはできません。

子宮卵管造影(HSG)検査を行って、卵管が詰まっていたり、狭窄(卵管が狭くなっている状態)が見つかった場合、卵管鏡下卵管形成術(FT)をお勧めしています。当院では全国でも珍しい日帰りの手術が可能です。FTを受けた半年後に約3割の方が自然妊娠または人工授精で妊娠されています。 

日帰り卵管鏡下卵管形成術(FT)とは

3.精子の状態

精巣では細胞分裂により常に新しい精子が作られています。男性には女性の閉経のような生殖機能の目立った衰退がないため、何歳を境にして老化するといったターニングポイントはありません。そのため60歳を越えても子供に恵まれる人もおられます。しかし、卵子と同様に精子も加齢や年々増加する仕事等のストレスといった外的要因による影響を受けています。また個人差もあります。

4.性交渉

性交渉のタイミングは妊娠にとっては極めて重要ですが、性交渉のタイミングに一日のズレも許されないほど精巧なものではありません。射精後の精子は数日間生きているため、実際には妊娠可能日は排卵をはさんで数日間あるからです。当院では、最も妊娠しやすい日を指導するタイミング療法を的確に行っています。

まずは、一度ご相談にお越しください。確かなキャリアと経験を積んだ医師や不妊症看護認定看護師による丁寧なカウンセリングを行っております。また検査等で原因が分かればアプローチ方法も明確になり、納得して治療を受けていただくことができます。

お子様と一緒に来院される場合は、産科での受付を済まし、そのまま産科で受診をしていただけます。(医師が診察室まで出向きます。他の患者様への配慮のため、不妊棟へのお子様の入室はご遠慮いただいております。)気兼ねなくお越しください。キッズスペースもご用意しております。ご不安な場合はお電話にてお尋ねください。