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妊活コラム

Ninkatsu Column

自己流タイミング』を行う前に

桂川院長
桂川院長

こんにちは、桂川レディースクリニック 院長・生殖医療専門医の桂川浩です。

子どもを望みながら、夫婦だけで努力する『自己流タイミング』という言葉が
一般的になってきました。

この『自己流タイミング』を試みた後、
「妊娠しません。」とクリニックを訪れる人は多くいます。
では、検査をしましょう、と検査開始。

「卵管造影検査(卵管が詰まっていないかの検査)」の結果、
卵管が詰まっていたということは、珍しいことではありません。
『精液検査』をしたら、精子が見つからない人もいます。

その時、『この2年間は、何だったのだろう』『無駄だったのですか?』
落ち込まれる人が圧倒的に多いです。当然なことです。
2年間、基礎体温をつけて、排卵予測検査薬を購入して、
生活習慣にも気を使いながら、努力されていたのですから。
僕は、「その時間も無駄ではなく意味があったのだ」と思います。

が、授かるための近道という考え方をすると、
先に『不妊症検査』だけでもされることをお勧めします。
もちろん、一般的な検査で、全てがわかるわけではありませんが、
少なくとも『卵管が詰まっている』『精子がいない』といった、
明らかに見える原因はわかります。

検査をしてから『自己流タイミング』をトライしてみて、
それでも授からなければ、受診されるとよいですね。
僕の場合は、検査結果と年齢や1人1人の背景、事情をお聞きして、
『自己流タイミング』を、どれくらいされると良いかの目安もお伝えしています。

『自己流タイミング』を、長期間される人の特徴として、
『生理は、毎月来ています。』『基礎体温は二相性です』など、
一見何の問題もなく見える方が多いことです。
生理が毎月来ない、子宮内膜症や卵巣のう腫などの診断を受けている方は、
早い段階で、クリニックを訪れることが多いです。
授かりにくい原因は、目に見えないことが多い!ことは、
ぜひこの機会に、知っておいてほしいと思います。

妊娠を望んで1年間妊娠しなければ、クリニック受診をしてください。
女性の年齢が35歳を過ぎていれば、もっと早く受診してください。
40歳を過ぎていれば、『自己流タイミング』より、
『クリニックでタイミング』から開始しましょう。

それが、授かるための近道になるからです。