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妊活コラム

Ninkatsu Column

「ゆるりとしなやかに」妊活スタート!

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

「授かりたい」と思う気持ちはあるけれど、今すぐではない…。
「いつかは…」「もう少し…」と思っている人は少なくありません。

もう少し2人だけの時間を楽しみたい。

仕事が一段落してからと思っている。

今はまだ生活にゆとりがない。

先送りにしている理由は様々ですが、
共通していることは、『妊娠を望めばすぐに妊娠する』と、
思っている(信じている)のです。

ところが、ヒトの妊娠率って思っているほど高くはないと思います。

おおよそではありますが、女性の年齢別1周期(月経毎)の妊娠率は、
下記のようになっています。

  • 25歳:25~30%
  • 30歳:25~30%
  • 35歳:18%
  • 40歳:5%
  • 45歳:1%

いかがでしょうか?

決して、『妊娠を望めばすぐに妊娠する』わけではありませんよね…。
そして、女性の年齢で妊娠率は大きく変化していることも
ご理解できると思います。

もうひとつ、製薬会社「フェリング・ファーマ」2022年2月~4月・男女217人に調査から抜粋してご紹介します。

カップルが「子どもをもとう」と決めてから不妊治療を経て
妊娠するまでの期間が、約6.4年かかっているというものです。

こまかく分けると、

自然妊娠できなかったカップルが、病院を受診するまでが3.2年

病院を受診して「不妊症」と診断を受けて治療を開始するまでに約1.3年

その後、実際に不妊治療で妊娠した人の平均が1.9年

トータル約6.4年となっています。

この調査では、2つのためらいが関係しているとしています。

1つめが「受診することへのためらい」

これは、約8割の人が「不妊に関する正しい情報」を持っていなかったために、
受診することにためらいが生じるとしていました。

*私は、不妊治療という言葉が広まり、情報は多くなりましたが、
「まさか、わたしだけは…」と怖い不安な気持ちもあるのではないか
と考えています。

次に不妊診断されてから約半数が治療をすぐに開始していないことがわかりました。

2つめの「治療へのためらい」です。
この理由として、経済的な理由でが55%をしめていました。

*私は、経済的理由は大きいけれど、「治療を受けなくても妊娠できる」と
信じている(信じたい気もち)があったり、
治療が始まると今の生活がどのように変化するのか
不安なことも大きいと思います。
また、「治療をすれば妊娠できる」ということを
心のお守りにしたい方もいらっしゃいます。

もちろん!

結婚する・しない、授かりたい・授かりたくない、はもちろん、
いろんな選択をしても良いし、できる時代になってきています。

ただ、「思ったときにすぐに授からない」のが妊娠です。

年齢を重ねてから、苦しくハードな不妊治療をするよりも、
「いつかは…」と思っているのなら、
「ゆるりとしなやかに」妊活スタート!することをお勧めします。

妊活の情報は溢れていますが、溢れすぎています。

あなたと全く同じ状況の情報は皆無に近いと思います。

そんな情報にまどわされずに、
あなただけの
「ゆるりとしなやかに」妊活スタート方法を考えましょう。

ひとりで考えるには限界があるし、不安だし疲弊してしまいます。
「ゆるりとしなやか」そんな妊活があるなら考えてみよう…と思われた方は、
いつでも桂川レディースクリニックのオンライン看護相談をご利用ください。
一緒に考えましょう。

最後まで読んでいただいた方、深く感謝申し上げます。