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妊活コラム

Ninkatsu Column

2024.12  年末の培養室の大イベント

景山 郁/培養部
景山 郁/培養部

こんにちは、培養室です。

今年もあと約2週間となりました。
今年やり残したこと、皆様はありますか?
お仕事も家事もお忙しい時期だと思います。
豪華なご飯を食べるもよし、たくさん寝るもよし、趣味に没頭するもよし、
今年頑張った自分をたくさん褒めてあげてくださいね。

今年も残りわずかとなった桂川レディースクリニック。
今回のコラムでは年末の培養室をご紹介します。

培養室も皆様のお家と同じように年末には大掃除をします。
患者様の大切な卵子、精子、胚をお預かりするところなので
普段の掃除よりさらに綺麗に掃除していきます。

採卵や移植で使用する内診台、
リカバリーのベッドやトイレ、採精室の掃除も行います。

また、皆様からお預かりした同意書などの書類の整理もこの年末に行います。

そして、培養室一番の年末イベント…「機器のメンテナンス」です!

患者様からお預かりした卵子や胚を培養する機器のインキュベーターですが
中でもタイムラプスインキュベーターは年中休まず稼働しています。

メンテナンスは中に胚や卵子を入れた状態ではできないため、

患者様にはご迷惑をおかけしますが、
年末年始は移植や採卵をストップして
その間にメンテナンスや清掃を行います。

まず、インキュベーターのメンテナンスからご紹介します。

この中は体内に近づけた環境になっており、胚や卵子の培養を行う機器です。
中の環境は随時モニターで表示されていますが、本当にその数値と一致しているか、入れた培養液がしっかり適正な温度やPHになるかをチェックします。

次に、クリーンベンチの清掃です。

クリーンベンチは、空気を循環させて綺麗な環境を保つための装置です。
受精操作や凍結・融解をこのクリーンベンチの中で行います。
普段なかなか掃除できないクリーンベンチの下などを綺麗にしていきます。

そして、顕微鏡の清掃です。

顕微授精や胚の観察を行う機器です。

繊細かつ操作のクオリティを左右する機器なので隅々まで清掃します。

年末年始も治療を行いたい、ストップしないで欲しいと
思われる患者様もいらっしゃると思いますが、
培養のクオリティの維持や機器の破損を防ぐためにも
このメンテナンスは大切な作業になります。

それでは次の培養室からのコラムは来年になります!
皆様良いお年をお過ごしください!

次回もお楽しみに!