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院長の不妊治療ブログ 第24回 卵巣低反応患者へのデュアル卵巣刺激の有用性!

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皆さん、こんにちは
桂川 レディース クリニック院長
生殖医療専門医の 桂川 浩 です。

今日は医療関係者の方へ、最新の治療法に
ついて情報提供させていただきます。
 
デュアル卵巣刺激を卵巣低反応患者に対して
行うと良好な成績が得られたと2019年1月に
デンマークのAlsbjergらからの報告がありました。
 
デュアル卵巣刺激とは、
デュアル1(卵胞期の卵巣刺激)と
デュアル2(黄体期の卵巣刺激)の
2回を1周期の間に行う方法です。
 
卵巣低反応患者とは以前、ブログ⑪で
書かせて頂きました。
 
https://ameblo.jp/katsuragawa-lc3/entry-12428744218.html
 
ESHRE(欧州ヒト生殖医学会)の
Bologna criteria(ボローニャ基準)
でpoor ovarian response(卵巣低反応患者)
の基準が決められています。
その内容はというと、40歳以上または
その他の卵巣低反応リスク因子がある女性、
採卵数3個以下、AMH<0.7~1.3、
AFC(胞状卵胞数)<5~7です。
 
デンマークからの報告では採卵出来た卵子が
デュアル1で2.4個、デュアル2で3.7個であった。
有意にデュアル2で多く卵子が採取出来きた。
妊娠12週までの妊娠継続出来た患者さんが
20%と高率であった。
 
当院でも以前、卵巣低反応の患者さんに
デュアル卵巣刺激の治療を10症例ほど
行なったことがあります。
デンマークからの報告と同じように
2回目のほうが多く卵子が回収出来、
妊娠率もそこそこの結果でした。
 
しかし、1ヶ月の間に2回採卵するという
治療のため、身体的負担や経済的負担が
多くなかなか定着せず、現在に至っています。
日々、新しい治療や研究内容は欧米からの
論文に発表されています。
 
当院でも常に最新の情報を論文や
学会から収集しており、患者さんに
フィードバックしています。
 
医療法人桂川レディースクリニック理事長/院長
桂川 浩
 
生殖医療専門医
産婦人科専門医・指導医
母体保護指定医
滋賀県産婦人科医会 副会長
京都大学博士(医学)