院長の不妊治療ブログ第22回 患者様からの質問の回答
スタッフブログ
皆さん、こんにちは
桂川 レディース クリニック院長
生殖医療専門医の 桂川 浩 です。
院長の不妊ブログを見て頂いている方から
ご質問がありましたので、この場を借りて
お答えします。
「昔から子宮後屈と言われて生理痛が
きついです、不妊症と関係ありますか?」
(大阪市、Y.Tさん)という質問です。
まず初めに、子宮後屈と不妊症とは
関係ありませんと申し上げておきますね。
昔は関係があると説明していた時代も
ありましたが、今はエビデンスとして
それに関連する論文はありません。
また、子宮後屈と月経困難症(生理痛)との
関連性も認められていません。
しかし、月経困難症(生理痛)は子宮内膜症と
関連性があります。子宮内膜症があると
30~50%の方に不妊症を認めるという
報告があります。
また不妊症の患者さんの中で25~35%の方が
子宮内膜症を認めるという報告もあります。
従って、月経困難症(生理痛)と不妊症との
関係は考えられます。
気になる方は、早めに医療機関を受診される
事をお勧めします。
桂川レディースクリニック理事長/院長
桂川 浩
生殖医療専門医
産婦人科専門医・指導医
母体保護指定医
滋賀県産婦人科医会 理事
京都大学博士(医学)