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院長からのメッセージ 11月編

院長からのメッセージ 11月編

スタッフブログ

おはようございます。

行楽シーズンの11月は学会シーズンでもあります。
わたしも今月ふたつの学会にリアル参加の予定です。

そのひとつは、今週の木曜日・金曜日の第67回日本生殖学会。
今年はどんな情報に触れることができるか楽しみです。

不妊治療における高度生殖補助医療にも保険が適用されて7ヶ月が過ぎました。
その前後の保険審査の形作りに注力したことは何度もお話しましたので
控えさせていただきますが、この7ヶ月間で新たな課題が見えてきたようです。
先週のインスタライブでもお話しましたように、
保険診療の対象は一部の例外を除き、43歳未満、しかも回数制限があります。

私と同じように、不妊症看護認定看護師の上田も次の2点を感じていました。

ステップアップを希望する年齢が若くなったこと。

年齢の上限をつくったことで、
43歳以上の方が突き放されたような疎外感・残念な思いをされていること。

IVFでの43歳の生児獲得率は5%。将来の日本の少子高齢化を考えたときに、
この数字はとても大切と考えています。
そんなお話も今回の学会でお聞きできればうれしいです。

妊活の話はひとまず終わりにし、無痛分娩の話です。

皆さんは、JALAという団体をご存知でしょうか?
正式名称は「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会」といいます。
2018年7月に無痛分娩に関係する産婦人科、
麻酔科関係の学会・団体や日本医師会、日本看護協会が参加して発足しました。
妊婦さんやそのご家族に、正しく無痛分娩に関する情報を提供する団体です。
そのサイト内では、厚生労働省が行う医療施設の実施調査の結果も
公表しております。
https://www.jalasite.org/meaning

以前の患者さんからのアンケートに、「JALAの客観的データ情報をもとに
夫婦で話し合い、無痛分娩を選択した」と書かれていました。

世の中には真偽の不確かな情報や出所のはっきりしないニュースが溢れています。
正しい情報がマタニティライフの一助になるといいですね。

朝晩冷え込むようになりました。
京都は観光の人でにぎわいを取り戻しつつあります。
久しぶりに紅葉を愛でにお出かけするのもいいですね。

では、今月も診察室でお待ちしています。