院長からのメッセージ 4月編
産婦人科ブログ
こんにちは、令和5年4月の院長メッセージです。
ちょうど今、大津市内は桜が満開。
この週末はお天気も期待できそうです。
さて何度も話題に出していますが、
4月15日に「第1回京滋無痛分娩研究会」を京都サウザンドホテルで開催します。
準備もいよいよ大詰めです。
産科ドクターや麻酔科ドクターはもちろん、
他施設の助産師や看護師も多く参加されるようで、
ワクワクしております。
当日、わたしは会の進行世話人役。
大役ですが一生懸命に務めさせていただきます。
また、当院助産師の発表も予定しています。
テーマは『当院の無痛分娩への取り組み ~ 助産師の立場から~』
発表者として緊張しているかも知れませんが、
準備に費やした時間は決して無駄ではないはずです。
ところで、4月は始まりの季節です。
ちょうど一年前、不妊治療への保険適用がスタートいたしました。
この一年間、診療を行って気づいたことをここでシェアいたします。
大まかな変更点は、人工授精・体外受精が保険適応になった事です。
体外受精に関しては年齢制限、回数制限がありますが、
患者さんの治療に向かう意識の底上げにつながったと感じています。
特に若い方の受診が増えています。
保険導入される前は、妊娠率の低下を懸念される声もありましたが、
少なくとも当院のデータでは差を認めておりません。
生殖補助医療の保険診療が標準治療として
定着すれば妊娠率が向上するでしょう。
さらに患者さんのメリットのためにも
まだ認められていない【混合診療】を期待します。
聞くところでは、保険診療の点数請求事務作業に不慣れなドクターも多く、
【保険診療】そのものに参画されない施設もあるようです。
長い期間社会保険の審査委員をやってきた立場から申し上げますと、
治療を受ける患者さんのためにも是非、
ひとつでも多くの医療機関に保険診療に参画していただければと思います。
今後は分娩費そのものが保険適用となる話も出てきています。
政府も少子化対策に真剣に取り組んでいます。
専門医の立場からもご提案できることがあれば具体化したいところです。
それでは今月も診察室でお待ちしております。