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妊活コラム

Ninkatsu Column

≪不妊治療の保険適応について≫

小田 沙希恵/臨床検査技師 生殖補助医療胚培養士 認定臨床エンブリオロジスト
小田 沙希恵/臨床検査技師 生殖補助医療胚培養士 認定臨床エンブリオロジスト

≪不妊治療の保険適応について≫

こんにちは、培養部です。

桜の見ごろも過ぎて、いつの間にか葉桜の季節になりましたね。

私は満開の桜が散っていく姿を胸にまた来年を楽しみにしています。
(←まだまだ先 (´艸`*))

では今回は培養のお話ではなく、
今年の4月から不妊治療が保険適用となったので、
そちらについてお話していきたいと思います。

保険適用前は体外受精などの生殖補助医療は、
自費診療の為高額な費用負担が患者様にかかっていました。
助成金で戻ってくるとはいえ、いったん全額支払うというのは、
なかなか難しいという方もいらっしゃったかと思います。
不妊治療を受けている(受けようとしている)方が
ずっと待ち望んでいた保険適用がやっとこの4月から開始されて、
当院の患者様もそれに合わせて体外受精をスタートされる方が多いようです。

自費診療とは・・・保険適用にならず、全額患者負担になる診療です。
保険診療では患者様は3割負担ですが、自費診療では10割負担です。
また、自費診療の項目は医療機関が自由に金額を決められるようになっています。

厚生労働省からのリーフレットのURLを下記に載せていますので、
ご参考にしてくださいね。

https://www.mhlw.go.jp/content/000913267.pdf

このように人工授精や体外受精なども保険適応となり、
患者様のコスト負担が減ってよかった!
というプラスの面だけではなく、
実際は保険診療での体外受精では色々と制限があり、
今まで行ってきた自費診療でできた治療と
保険診療を併用できないというデメリットもあるんです・・・。😨

(例えば、現在保険診療として認められていないものとして、
薬では胚移植で使用するプロギノーバだったり、
移植方法である2段階胚移植だったり・・・。)

というのも、今まで自費診療ではシンプルな治療で妊娠されない場合、
様々な治療法で妊娠率の改善を行ってきました。
(薬や移植方法、着床不全検査等々)

それが保険診療となると、シンプルな方法で妊娠されない場合の
オプションをするためには全てが自費診療となってしまうのです。

また今まで第2子、第3子の事も考えて貯卵しときたいから~という患者様などは
何度か採卵を続けて行って、良好胚を貯めてから移植を行っていましたが、
保険診療では採卵回数には制限はありませんが、
胚移植回数には制限があり採卵して凍結した胚は全て移植しなければ、
次の公的保険を利用した採卵に移行できないので、
このように卵を貯めるということが難しくなってしまいました。

この様に保険診療で起こりうるデメリットから、
色々なクリニックが保険診療だけではなく、
自費診療も併せた診療を行ったり、
自費診療のみで患者様に多様な治療方法を
提供できるようにされているクリニックもあります。

ここまで読んでいただいて、じゃあ結局のところどういうこと?と
思われたかと思います。

当院では、このような疑問にお答えする為に、
インスタライブにて4/9(土)に不妊治療保険適応に対する疑問質問に
お答えしました。
当院のインスタ(https://www.instagram.com/katsuragawa.lago/)に
ライブ動画を保存しております。
もしよろしければ、こちらの方を一度ご覧になってくださいね☆

そして、不妊治療保険適応に関するインスタライブを再度4/23(土)に行います!!

こちらも是非ご参加下さい!!

最後までご覧頂きありがとうございました。

また次回もお楽しみに~👋