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妊活コラム

Ninkatsu Column

「不妊治療中、妻の負担が心配です。なにかできることはありますか?」

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

この数年、不妊治療中の男性から受けることが多くなっている質問です。
お話しを聞かせていただくと、体への負担、メンタルへの負担、
副作用のこと、仕事の負担や周囲からのストレスなど
一概に負担と言っても多岐に渡り人それぞれです。
そのため、個別対応としてお話することは難しいですが、
一般的に「妊活中、妻の負担が心配だけど、どうすればいいの?」
と悩んでいる男性はぜひ最後までおつきあいください。

不妊治療は、夫婦で力を合わせて進めていくものと言われますが…。
実際には特別な治療でなければ、妻の身体や心に大きな負担がかかります。
まず、夫であるあなたがどう支えるかが、妻の心の安定につながります。

今回は、妻を支えるための具体的なアクション5つをご紹介します。

1.話を聞くときは「共感」を意識する

妻が治療や感情について話し始めたら、
まずは「そうだね」「大変だよね」と共感することが大切です。
「こうすればいいんじゃない?」と解決策を提示するより、
感情に寄り添うことで安心感を与えられます。

そう!聞くだけでいい。
答えは専門家が提案してくれるから、それから一緒に考えればいい。
これ、簡単そうで難しい!
そっぽ向いて「そうだね」と言われても聞いてもらっている気がしませんので…。

2. 感謝や労いの言葉を伝える

どんな小さなことでもいい。
「洗濯物たたんでくれたんだ。ありがとう」
「掃除機かけてくれてありがとう」
「明日も診察?治療頑張ってくれてありがとう。
明日は何時?一緒に行けるかもしれないから電話して」
「君が一緒にいてくれるだけで僕は幸せだよ」

といった言葉を積極的に伝えることで、
妻は「一人で背負っているわけではない」と感じられるのです。
照れてしまって伝えられない、と言う方は、
ぜひ桂川レディースクリニックオンライン看護相談をご利用ください。
どう伝えるかを一緒に考えましょう。

3. 治療について一緒に学ぶ

これは最強に心強いです!
不妊治療についての情報を共有すること、
治療のステップや副作用について医師の話を聞く場に同席することで、
妻が「夫も自分と同じ方向を向いている」と安心できます。

4. 日常に小さなリフレッシュを取り入れる

あえて「治療の話をしない日」を作り、
夫婦で楽しい時間を共有してみてください。
もちろん、このことを妻が理解・同意していることが大切です。

5. 周囲との関わりをサポートする

 妻が親族や友人から無神経な質問(「子どもはまだ?」など)を受ける場合、
あなたが間に入って盾になることも重要です。
「その質問は控えてほしい」と伝えるだけでも妻のストレスを減らせます。
年末年始はいつもより少し気を使ってあげてください。

以上、妻を支えるためにできる5つの具体的なアクションでしたが、
いかがでしょうか。
ポイントは、黙って実行することはNG! この記事をもとに
「こうやってみようか」と妻の同意を得て行ってみてください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。