妊活コラム
Ninkatsu Column
【治療中に感じた辛かったこと】
みなさま、こんにちは🍀
ようやく秋らしさが出てきて、肌寒くなってきましたね。
今年、秋は一瞬で過ぎ去ってすぐに冬になるらしいですよ。
桂川レディースクリニックでは、治療の末ご妊娠された方へ
外来卒業時にアンケートを実施させていただいております。
これから通院してみようと思っている方や現在治療している方へ
メッセージも込めてご紹介させていただけたらと思います。
アンケートでは、掲載可能か伺っておりますのでご安心ください。
「桂川レディースクリニックで妊娠された方のアンケート」
今回は …
治療中辛かったことや大変だったことがあれば教えてください。について
「不妊治療をしていると母に伝えた時、
『妊娠できる身体に産んであげられなくてごめんね』と
母は悪くないのに自分自身を責めさせてしまったことが一番つらかった。
両親から『孫が欲しい』と言われることもなく、
主人も『もしもの時は二人で生きていこう』と言ってくれていたので
身内からの圧はなかったです。
それでも、終わりが見えない治療のなか、
両親を『おじいちゃん・おばあちゃん』に
主人を『お父さん』にしてあげることができないかもしれない
と思うと苦しかったです。」
この方は妊娠された時のお気持ちについて、アンケートでは
“嬉しい・喜び・楽しみ・幸福”など
ポジティブなものに丸をしておられますが
反対に、“不安”にも丸がされてありました。
理由としては、「ようやく授かれたため、
ポジティブな気持ちでいっぱいですが
妊娠継続できるのか心配で不安です。」ということです。
この方は妊娠するまでの治療中、
気持ちがジェットコースターのように激しかったと思います。
希望と期待を込めて治療をしていくけど、
月経を迎えるたびに「また最初からか…。」と落ち込んで、
時には「お願い!うまくいって!」と願いを込めて。
そういった経過を何度も何度も経験していると、
喜びとともに不安や心配や恐怖も出てくるのは、
当たり前なことですよね。
手放しに喜べないといいますか、
いつ何があってどうにかなるかもしれない
という不安と闘いながらも、
無事にご卒業されるときを迎えられて、
母子手帳を手にしたときにやっと実感というものが
少しずつ感じられるのではないでしょうか。
妊活って、身体への負担が強いイメージですが、
それよりも心への負担が強いと思います。
そういった方々を来院中に取りこぼさないように、
当院の仕組みとして最後に看護師とお話しする機会を多く設けていります。
なんかわからないけどモヤモヤする、
漠然とした不安が強いなど
言葉がうまく出てこなくても構いませんので、
一緒にお話ししてみませんか?
お気持ちの整理を一緒に出来たらうれしいです。
今回はこのくらいで終わりにいたしますね。
では、次回11月にお会いしましょう。