不妊症看護認定看護師のウエダです。
桂川レディースクリニックでは、オンライン看護相談を行っています。
相談の内容は様々です。

• 妊活を始めようと思っているけど、なにから始めればいいのか？
• 不妊治療を始めようと思うけれど、病院に行ったらどんなことをするの？
• ステップアップした方が良いのでしょうか？
• 仕事をしながら治療を受けることができますか？
• 不妊治療をしているけれど、このまま進めても効果あるのか？
• 転院を考えているけど、どうしたらいいのか？
• 不妊治療を卒業したいけれど、どうすればいいのか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　などなど……。

ただ、たったひとつの悩みや聞きたいことから始まったとしても、

お話していると、次々に聞きたいことを思い出されて、
友人や実家など人間関係のことや頑張っている自分を言葉で伝えるうちに、
涙を流される方も少なくありません。

オンラインなので、自宅で話しをしているので「安心できる空間」だから、
涙を流しやすいと言って、
泣きたくなったらオンライン相談してきてくださる方もいらっしゃいます。

また、オンライン相談は、女性がお一人のときが４割くらいです。
時には、男性パソコンのセットだけして他の部屋に行かれることもあります。
男性お一人が1割くらいです。

男性って、話すことがないので、孤独に悩まれる方もいらっしゃいます。

そして、4割がカップルで受けてくださいます。

病院へ行かなくてもいいからでしょうか。
カップルの割合は、少しずつ増えてきています。

前置きが長くなってしまいました。

カップルとお話すると、男性と女性の知識の差を感じます。

これ、当知っ然と言えば当然かもしれません。

女性は、生理があるし、ホルモンの関係で体調や精神的に疲れることもあるため、
自分の身体を良く知っているし敏感です。
不妊治療のことも調べる、病院へ行って医師の話しを聞くなどして、
よく勉強されているように思います。

男性は、話しは聞いていても、曖昧なところが多く、
「なんとなく」理解されている方が多いように思います。

そのため、こちらから説明や情報提供を行った後、
ほとんどの男性から「よくわかりました」「納得できました」と、
嬉しい言葉をいただくことが多いです。

そして…。

「１％でも妊娠率をあげるためにできることはありますか？」と、
男性から質問を受けることが非常に多いです。

もちろん、睾丸をあたためないことなどを中心に、
カップルの生活をお聞きして、
良いといわれることはお伝えするのですが…。

あまり細かいことは言いません。

だって、オンライン相談を申し込むことだけでも、
頑張っていると思うので。

ただ１つだけ、必ずお伝えしていることがあります。

『今日から、女性（奥様）のことを、毎日１つは褒めてあげてください！』と!(^^)!

不妊治療をすると、95％は女性が大変になると私は思っています。
どのような原因でも、通院しなければならないのは
女性の方が圧倒的に多くなるからです。

スケジュールも大変だし、
痛いことや慣れないことをしなければならないのは女性なのです。

だから、男性ができること。

がんばっている女性を褒めること！　
日常の些細なことで良いので。

このような事をお伝えすると、
『頑張ってみます』と返答される方が多いです。

いやいや、頑張るのではなく、褒めてください!(^^)!

先日、この話をすると、
「ボクは褒められなくても良いのですか？」と、
明るく返してこられた男性がいました。

笑ってしまいました。
不妊相談25年していますが、初めてのことでした。

「男性は自分で褒めてください」なんて言いましたが、
本当はご夫婦で「言葉にして褒め合いっこ」することが
理想的のようにも思います。