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妊活コラム

Ninkatsu Column

よくある質問「Q.いつか子どもはほしいと思っていますが、今できることはありますか?」

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

「いつかは子どもがほしいけど……」
そう思いながらも、仕事のこと、パートナーとの関係、
経済的なこと、自分の心と身体……。
毎日が目まぐるしい世の中、いろんな理由で「今ではない」
と感じている方は少なくないのではないでしょうか。

「今ではない」と感じることは、ごく自然なことなのです。
焦る必要も、周りと比べる必要もありません。
だって、それは人の数だけ答えがあるのですから!

でも、もし“いつか”のために、今できることがあるとしたら
未来の自分へのちょっとしたプレゼントとして、
やさしくゆっくりと準備をしてみませんか?

〜今できる小さな一歩〜

  • 今のからだをキチンと知る

私たちのからだは、年齢とともに少しずつ変化していきます。
当然のことなのですが、実は特に妊娠や出産に関わる機能は、
時間の影響を受けやすいものなのです。
もちろん、それは決してネガティブに捉えなくても大丈夫
むしろ、今だからこそ知っておける情報や選択肢があります。

たとえば、子宮がん検診と一緒に妊活の検診を
受けてみることはおススメです。
ホルモンのバランスや卵巣の状態など、
妊娠に関する健康診断で自分の身体の“今”を知るので、
将来の備えとして受ける人も増えています。
検診の呼び方は「ブライダルチェック」「妊活検診」
「プライマリー検診」など病院によって異なります。
「いつか子どもがほしい」と思っている方は、
不妊治療に力を入れている病院に相談すると、
今できることを教えてくれるはずです。

  • 心とライフプランを見つめる時間に

「子どもがほしいかどうか」だけでなく、
「どんな暮らしをしたいか」「どんな人生を送りたいか」といった、
自分の本音に向き合うことも、今できる大切なことです。

一人で考えるのが難しければ、
信頼できる人に話してみることもおススメです。
桂川レディースクリニックでは、
妊活や将来設計に詳しい不妊症看護認定看護師によるオンライン看護相談
行っているのでぜひご利用ください。
「相談=すぐ妊娠を目指す」ということではありません。
むしろ、“考えるきっかけ”をもらえる時間として
活用していただきたいと考えています。

  • 選択肢があることを知っておく

今の医療や社会制度には、将来の妊娠をサポートする手段も
少しずつ増えてきました。
たとえば、卵子凍結などの選択肢。
まだ一般的とは言えませんが、知っておくだけで
「こういう道もあるんだ」と安心できることもあります。

知識は、未来の不安を減らしてくれる味方になります。
今すぐ何かを決めなくてもいい。
ただ、“知らないまま時間が過ぎる”のは、
ちょっともったいないかもしれません。

最後に——未来のあなたのために

「子どもをもつかどうか」を考えることは、
人生の中でもとても大きなテーマです。
でも、大切なのは「今のあなた」がどう感じているかということ。
そして、その思いを大事にしながら、
無理のないペースで小さな一歩を踏み出していくこと。

未来のあなたが、「あのとき、少し動いてみてよかったな」と思えるような、
やさしい準備を一緒に始めていきませんか?