妊活コラム
Ninkatsu Column
よくある質問「胚移植から妊娠判定までは、安静に過ごした方が良いのでしょうか?」
「胚移植から妊娠判定までは、安静に過ごした方が良いのでしょうか?」
体外受精説明会後の質問や実際に「来月から胚移植予定」の方から
非常に多く質問があり気にされていることの1つでもあります。
体外受精だけではなく、
お話をしていると人工授精後も気にされている方がいます!
この正解、ないと思います。
なぜなら、その正解はどんどん変化していっているからです。
例えば…
随分前、まだ体外受精で生まれる赤ちゃんが
全体で生まれる赤ちゃんの「100人に1人」だった頃だったでしょうか。
「胚移植後はできるだけ安静に過ごした方がいい」
という説が出回りました。
胚移植の後はお布団を敷きっぱなしにして、
お姫様生活を送っていた方も少なくはなかったのではないでしょうか?
ところが、その後「胚移植後の安静と妊娠率」は無関係という研究が広がり、
あっという間に「胚移植後は普通の生活で良い」となりました。
病院でも、胚移植後の安静時間を2~3時間とっていた時もあったのです。
今は「その安静時間も関係ない」という説が有力で、
胚移植したらすぐに歩行して帰宅する病院も増えてきました。
桂川レディースクリニックでは、
薬の準備や説明などの時間があるので、
せっかくならゆっくりしていただこうと、
1時間程休んでいただいています。
その方が、患者さんが安心されることが多いので(^^)/
さてさて、また前置きが長くなってしまいましたが、
例えばこの場合、「何もしなくていい。普通の生活でいい」
と言われると不安なんですよね。
不妊治療を頑張られている方って、
「できることは精一杯頑張りたい気持ち」で溢れていることが多いのです。
だから「こうしてください」と言われた方が安心できるのです。
私からは『居心地の良い生活をしてください』とお伝えしています。
ただ…不安な気持ちもわかるのです。
何かしたい気持ちもわかるのです。
それに、体外受精って、保険適用になったとはいえ、
「精神的・身体的・経済的・時間的」な負担は決して小さくありません。
何度もしたいものではありません!
そこで、居心地の良い生活に加えて、
いつもお伝えしている言葉があります。
「あれをすればよかった」とか「あれをしなければ良かった」
と後悔しない生活をしないようにしてほしいと願っています!
自分自身が納得して時間を過ごしてほしいと思います。
その過ごし方は、事前にパートナーと共に
話しあって決めておくことをお勧めします。
胚移植後は、精神的にソワソワして不安が大きい期間になります。
その時に考えるのは、緊急のことだけにして、
あらかじめ「どうやって過ごす?」を決めておかれると良いと思います。
自分たちだけでは決められない、という方は、
遠慮なくご相談をしていただければ嬉しいで