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Ninkatsu Column

«体外受精法について»

塩見 朋也/胚培養士
塩見 朋也/胚培養士

こんにちは!培養部です。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
最近はとても気温が高くなっているので、
体調管理に気をつけたいですね!

さて、前回は『採卵~検卵について』をお話しました。
今回は『受精方法について』お話したいと思います。

受精方法は2種類あり
体外受精法(C-IVF)と顕微授精法(ICSI)があります。

今回は、体外受精法(C-IVF)についてお話したいと思います。

体外受精法とは、卵子のまわりに調整した精子をふりかける方法です。
精子が自ら卵子まで進み受精となる為、
より自然妊娠に近い受精方法と言えます。

ふりかける精子の数が多すぎると多精子受精が増え、
逆に少なすぎると受精率が低くなる為、
精子数の調整は如何に受精率を高められるかという
胚培養士の腕の見せ所です!

自然妊娠に近い体外受精法を希望される方が多いかもしれませんが、
注意点があります。

①受精障害が起こる可能性がある

②精液所見によってはおすすめできない

①の受精障害とは、十分量の精子を振りかけたが、全て受精しなかった、
もしくは大部分が受精しないことを言います。

②の精液所見によっては体外受精法をおすすめできないについてですが、
運動精子の数が少ない・直進率(まっすぐ泳ぐ能力)が低い・奇形精子が多いなどの
所見が確認された場合になります。

体外受精法の場合、卵子のまわりに精子をふりかける為、
ある程度運動精子が必要となります。
また、ふりかけた後の精子が卵子に向かって泳いでいく力も必要になります。
奇形精子は染色体異常の場合が多く、
②の精液所見の時には受精率が低くなることがわかっている為、
体外受精法をおすすめしていません。

①もしくは②の場合は、顕微授精法をおすすめしています!

『顕微授精法について』は次回お話させていただきますね~!

今回は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました!

次回をお楽しみに~👋