
妊活コラム
Ninkatsu Column
卵子凍結について~第3回~

こんにちは、培養室です。
気温の変化や花粉などで体調が崩れやすい時期になりました。
より一層、ご自身を大切にお過ごしくださいね。
1月からスタートした卵子凍結について。
第3回目は実際のスケジュールについてお話します。
実際に卵子凍結をしたいと思った時のご参考にしてください。
①初診
予約を取って来院してください。
問診票の記入を行い、それを基に院長とお話があります。
その後、超音波検査や採血など必要な検査をします。
②体外受精説明会の受講
当院で卵子凍結をするには体外受精説明会への参加が必須です。
卵子凍結のメリットやそのリスク、スケジュール、採卵時の麻酔、
卵子凍結後のことについて、などなど…をお話します。
定期的に開催していますが、
お仕事などで難しい場合は個別での対応も可能です。
③採卵周期のスタート
生理3日目までに来院してください。
採血によるホルモン検査と超音波検査があります。
この日から卵巣刺激が始まります。(卵巣刺激について詳しくはこちら)
お薬と注射をお渡しするので指示通りの服用をお願いします。
④卵胞のチェック
卵巣刺激によって卵胞(卵子が入っている袋)が
どれだけ成長しているかを採血と超音波検査で確認します。
チェックの回数は卵胞の成長具合や患者様のご都合などで変わりますが、
採卵までに2、3回ほどがスタンダードです。
⑤採卵
当院での採卵は9:00からのスタートになります。
採卵が終わったら採れた卵子の個数や
今後のことについて培養士とお話があります。
⑥凍結確認
採卵翌日以降に来院していただき、
凍結できた卵子の個数をお伝えします。
一度の採卵で採れる卵子の個数は平均5~10個ほどで、
患者様ごと・卵巣刺激のお薬の効き具合によって大きく変わります。
それでは、取れた卵子を将来受精させて移植して妊娠・出産…何個の卵子を
凍結保存しておけば将来出産できるのでしょうか?

(Human Reproduction,vol.32,No.4p853-859,2017)
これは2011年から2015年に行われた卵巣刺激520周期分の研究データで、
年齢に応じて採卵した卵子数と1人の子どもを授かる確率が出されています。
この結果によると、34歳で採卵された方では、
20個卵子があれば90%以上の確率で
1人の子どもを授かれる、ということになります。
それが40歳での採卵になると20個の卵子があっても
1人子供を授かれる確率は52%にまで下がります。
つまり年齢が上がるにつれて、
1人授かるのに必要な卵子数は増加していくのです。
もし一度の採卵で目標の凍結卵子個数に到達しなければ、
次はまた③採卵周期のスタートからになります。
卵子凍結は精神、身体、経済的負担が決して小さいものではありません。
そのバランスを鑑み、何個凍結保存したいのか事前に決めておくことも
卵子凍結においては大切です。
というところで今回はここまで!
次回もお楽しみに!