妊活コラム
Ninkatsu Column
妊活を通して「身体を気遣うようになった」
桂川レディースクリニックで妊娠され、
卒業される時のアンケートで、
『妊活してよかったと思うことはありますか』という質問に
『身体を気遣うようになったことです』と
書いてくださった方がいらっしゃいました。
私が普段お話しする中でも、
確かに「妊活を通して、身体を気遣うようになった」
という声を多く耳にします。
具体的には、食事や睡眠、運動など、
日常生活を見直される方が多くいらっしゃいます。
今回は、
冬から春への転換点となる立春を過ぎても寒さの残るこの時期に多い、
「冷えに対しての気遣い」に焦点をあててみたいと思います。
妊活を始める前は、
「冷え性だから仕方ない」「冬はこんなもの」
と思っていた方も多いかもしれません。
妊活を始めると、
冷えはよくないという言葉を目にすることが増え、
なんとなく気になるようになる方も多いと思います。
冷え対策としては、
「温める」「ゆっくり入浴する」「身体を温める食べ物をとる」
などがあります。
今回はそうした一般的な対策ではなく、
不妊症看護認定看護師として多くの方と関わってきた中で
感じていることをお伝えします。
多くの患者さんと関わる中で感じるのは、
皆さんがどれほど緊張し、不安を抱えながら、
それでも一生懸命に頑張っておられるかということです。
冷えている手足に触れると、
「ここまで力が入っているんだな」
「ずっと気を張ってきたんだな」
と、身体から伝わってくるものがあります。
緊張や不安が続けば、
交感神経が優位になり、
身体がギュッとこわばってしまうのも、
とても自然な反応だと思います。
そして、このこわばりや自律神経の乱れは
血流を悪くし冷えへとつながっていくことも少なくありません。
冷えは、
「もっと頑張らなきゃ」のサインではなく、
「少し力を抜いてもいいですよ」という
身体からのメッセージなのかもしれません。
今日はどこが冷えているかな。
今日は少し無理をしていないかな。
ちゃんと休めているかな。
そんな問いかけを自分に向ける時間が、
身体を整える第一歩になります。
深呼吸をする。
誰かに話を聞いてもらう。
心地よい香りに包まれる。
それだけでも、身体はふっと力を抜くことができます。
当院では、妊活アロマや看護相談を通して、
治療とは別の角度からも、
心と身体が緩む時間をお手伝いしています。
「頑張り方がわからなくなったとき」
「少し立ち止まりたいとき」
そんなときに、思い出してもらえたらうれしいです。
どうか、ご自身のペースで、
身体と心を気遣ってあげてくださいね。
妊活を通して
「身体を気遣うようになった」という変化そのものが、
これから先も続いていく大切な力になると思います。
そして、もう一つ…。
ご自身だけではなくぜひ
『パートナーの身体も一緒に気遣うこと』を
大切にしていただきたいなと思います。