妊活コラム
Ninkatsu Column
妊活コミュニケーション ~話の聞き方~
桂川レディースクリニック不妊症看護認定看護師の上田です。
前回「情報提供」と「話し合い」について掲載しましたが、
目を通していただけましたでしょうか?
妊活中女性からいただいたご意見をご紹介(ご本人様承諾してくださいました)します。
自分は「話をきいてくれないと思っている」けど、
夫は「いつもきいている」とケンカになるそうです。
これ、妊活コミュニケーションのあるあるなのです!
ぜひ、「話をきいているつもり」の方に読んでほしいと思います。
私の経験上、圧倒的に男性が多いので、今日は男性と定義させてください。
ポイント1:ながら聞きはやめよう!
さて、話を聞いているつもりの男性に、
「話を聞いているとき、何をみていますか?」と質問をすると・・・
ちょっと考えて、「テレビみながら」「スマホさわりながら」と
返事が返ってきます。
女性からは「ゲームやん」と突っ込みが入ることもありますが(;’∀’)
ここでは、スマホ、ゲームということが重要ではありません。
何かをしながら・・・話をきくことは今日からやめてみませんか?
私たちって、きいているつもりでも結構きけていないのですよね。
話をきくときは手を止めて、相手の顔をみて聞きましょう。
(小学生でもできること)
少なくとも、「ゲームしている」ではなく、
「きいてもらっている」と思ってくれると思います。
それに、言葉とは異なるメッセージを発信しているかもしれません。
ポイント2:すぐに解決しようとしない
女性が話をするときには、
「ただきいてほしいだけで答えを求めていない」ことが多いのです。
男性は「悩むことじゃない。」とか「こうしたら?」など、
励ましているつもり、解決してあげているつもり、と思っています。
例えば・・・
女性「通院するのがしんどくなってきた」
男性「しんどかったら、やめたら?」という感じです。
おまけに、「そのうちできるよ」なんて、
男性からしたら励ましの言葉をつける時もあるのです。
これ、女性は通院をやめたいわけではないのです。
「しんどいことをわかってほしい」のです。
では、どうすればいいのでしょうか?
上記の例で考えると
女性「通院するのがしんどくなってきた」
男性「通院がしんどいか・・・」
女性「うん。仕事終わって病院行って帰ってきて家のことをしてたら、
体がもたない」
男性「そうだよね。全部してもらっているもんな」
女性「うん。ごはん作りたくなくなる」
男性「ぼくに何かできるかな?ごはんはハードル高いから、後片付けとか?」
女性「診察の日は、惣菜買ってきてもいいかな?」
男性「もちろん!買うくらいなら、ぼくにできるよ」
こんなにスムーズにいくケースは少ないかもしれません。
だけど、まず「女性の気持ちをきく」ことに意識を全集中してみてください。
解決策をだしたのに、「もういい!」と、
空気が悪くなることは少なくなるのではないかと思います。
最後に、女性にお伝えしたいのは・・・
男性は「はなしを聞く」「気持ちを聞く」ことはニガテなことは、
わかってあげてほしいと思います。