1. トップページ
  2. 妊活コラム
  3. 妊活コミュニケーションのヒント
スタッフの写真

妊活コラム

Ninkatsu Column

妊活コミュニケーションのヒント

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

「わたしVSあなた」ではなく「わたしたちVS課題」

現代に生きる人は忙しい。

時間に追われることが多く、意識しなければリラックスができない。

その上、不妊治療で通院するときには、時間との闘いで、
精神的身体的余裕がなくなってしまうことがあります。

女性が、ふと疲れた時に考えてしまうこと。

「わたしは大変なのに……。協力してほしい」

「わたしだけが頑張っている」

「仕事が終わって病院に行って疲れているのに、わかってくれない」

これに対して、男性。

「惣菜や弁当を買ってきているし、できる限り協力はしている」

「何をどう協力すればいいかわからない」

何が原因かわからないけど、衝突してしまう。

衝突したときは、競争意識が発生しやすく、
ネガティブコミュニケーションになりやすいと言われています。

「ここで認めたら負ける!」と、お互いに、
お互いの主張から避難へとすり替わってしまうのです。
時には、「あの時、こう言ったよね?」なんて、
そんな細かいことも覚えているの? と、ヒトの記憶力のすばらしさ。

最後は、どちらかが「もういい!」となり、部屋に閉じこもり、
ミニストライキを起こすことや外に出てしまうなども、よくお聞きします。

こんな時、まず明確にしないといけないこと。

家事をどちらがするのではなく、「ふたりがそれぞれ、いま何に注力したいか」を話しすることが、とても重要なのだと思います。
例えば、「今、仕事で抱えているプロジェクトは重要で仕事に力をいれたい」のか「不妊治療に力をいれたい」のか?

お互いの思いを知ることからではないでしょうか!(^^)!

その結果、「今は二人ともが大切な時期だから、自炊は無理」
という結論が出るかもしれません。
そこがわかれば、「じゃあ、どうするか」を探すことができ、
ポジティブコミュニケーションに移れると思うのです。

お互いに、相手が抱えている背景を知らないから、
「私はこんなにやっているのに、あなたもやってよ」とか「自分の方が忙しい」と、「わたしVSあなた」になってしまうのです!

対立構造で考えるのではなく、対決するのは「課題」なのです。

一緒に「今、二人の前にある課題」の解決策を探るのが、
ポジティブコミュニケーションに繋がっていくのではないでしょうか。

お互いの理想を満たした解決策を探すのではなく、
二人のストレスが最小化される道を探す「スモールステップ」から考えることも、
ポイントではないかと思っています。

例えば、理想は仕事をやめて治療に集中したいけれど、
家計的にパートに出る必要がある。
じゃあ少しでもストレスのない職場を探そうとか、
家事負担を軽くするために乾燥機付き洗濯機を買おう、とか。
何がストレスになるのかは、人それぞれなので、
そこも含めて話ができると良いですよね。

ところが、ポジティブコミュニケーションがとれると、

最後は「しんどいことを、わかってほしかった」
「話をきいてほしかった」となることが多いのです。

お互いを敬い感謝する気持ちが一番大切なのだと、
いつも教えていただいています。

同じ時間を過ごすなら、少しでも心を軽くしたいですよね!

妊活コミュニケーションのヒントになることを願っています。

とは言え……

競争心が強い私は、ついつい「わたしVSあなた」になりがちです(^^;

「わたしたちVS課題」は、
忘れないように頭の隅っこに置いておくように意識します!

「わたしVSあなた」になってしまって、疲れた時は、
オンライン看護でお話しましょう!

今より少しでも楽な過ごし方をするために、
どうすれば良いか一緒に考えましょう!
(^^)! オンライン看護は、ホームページから