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Ninkatsu Column

桂川レディースクリニック院長に聞きました!「不妊治療病院の選び方」

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

2021年の調査では、「もしかして不妊?」と、
不妊を心配したことがあるカップルは、3組に1組以上。
「不妊の検査や治療を受けたことがあるカップルは」4.4組に1組。
(参考:厚生労働省「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」)

 不妊のことを不安に思う人、
検査や治療を受ける人が年々増加しています。

気になる看護相談も増えてきました。

「近くの病院に半年通っているけれど、
若いからまだ検査はしなくてもいいと言われています。不安になって…」

「通っている病院の先生には話ができなくて…」などです。

今回は、桂川レディースクリニック院長、
生殖補助医療専門医でもある桂川浩先生に、
「ズバリ!病院の選び方」についてインタビューしたものをまとめます!

  • 通いやすい病院

通いやすいかどうかは重要です。

一般的な不妊治療では、月経周期に合わせて、
平均一ヵ月に2~4回程の受診が必要です。

最近では仕事と治療を両立されている方も多いです。
場所だけではなく、夜の診察、週末も診察しているなどの確認も必要です。

仕事の後、夜の診察が終わってから帰宅すると
疲れて通えなくなることも少なくありません。
不妊治療の病院を選ぶときは、
なるべく通いやすい病院を選ぶことがポイントだと思います。

  • 生殖専門医がいる不妊治療専門の医療機関か

「婦人科」「不妊治療対応」と掲げていても、
実際には生殖医療専門医がいない医療機関も多いです。
不妊治療は、日進月歩し続けています。
最先端の専門的でひとりひとりにあった治療は、
学び続けている生殖医療専門医がいる病院が良いのではないでしょうか。

  • 医師との相性が良いか

不妊治療を受けるご夫婦(カップル)は、
基本的に痛みや痒みなど何か体に症状があるわけではありません。
それなのに、通院しなければならない、必要なら注射をする、
薬をのまなければならないことがあります。
そんなとき、なぜそれが必用なのかをしっかりと説明してくれることは当然で、
自分たちの話しを聴いて希望をくみとってくれる医師は、
治療を続ける上で安心できます。

少なくとも、「今日、あの病院に行くのがイヤだ」
「診察はさっさと終わらせよう」と思う医師は、おススメできません。

  • 医療安全は徹底されているか

院内感染対策は重要ですね。

それだけではなく、精子、卵子は名前を呼んでも返事してくれません。
そのため、本人確認を面倒なくらいされている病院の方が安心です。

「私のことかな?」など、不安に感じたら遠慮なく
尋ねることができる病院が良いですね。

  • 男性不妊病院との連携ができているか

不妊の原因は、男女半々。
夫婦(カップル)揃っての検査、治療が不可欠です。
精液検査をして、必用なときには男性不妊の治療が行える病院と
連携していることは大切です。

いかがでしょうか?

以上、生殖医療専門医 桂川浩先生のインタビューをまとめました。

私から追加です。

不妊治療で妊娠後、同じ施設で出産できることも安心できることだと感じています。

もちろん、待合室や診察室が同じではストレスになりますので、
異なるけれど同じ施設!です。

理由は…。
以前勤めていた不妊専門クリニックは、
妊娠後「出産施設」を自分で探さなければならないシステムでした。
妊娠して紹介してもらえる頃は妊娠10週くらい。
そうすると、「予定数が過ぎています」と、
出産病院から断られて困っている人の相談を受けていました。
今は違うかもしれませんが、不妊治療のこともキチンとわかって
妊娠経過を診てもらえるって、安心できると思うからです。

最善の不妊治療を受けるためには、
病院選びから始まっているのではないか。

ご夫婦が安心して治療の選択ができ、
安心して治療を受けることができるように応援しています!

「不妊かも?」と不安に思うこと
「不妊検査や治療を受けた方がいい?」と迷うことがあれば、
桂川レディースクリニックが行っている、
不妊症看護認定看護師が行っているオンライン相談を利用してください。
ご夫婦(カップル)にとって最良の選択ができるよう、 お話を聴き提案します!