妊活コラム
Ninkatsu Column
精子調整 ~人工授精(AIH➀》
小田 沙希恵/臨床検査技師 生殖補助医療胚培養士 認定臨床エンブリオロジスト
こんにちは、培養部です。
朝夕の冷え込みも厳しくなってきましたが、
風邪😷などひかれていませんでしょうか?
寒い日にはお鍋🍲が恋しくなりますね・・。
では今回は人工授精(AIH)についてのお話をしていきたいと思います。
タイミングからステップアップされる方、
ARTからステップダウンされる方、
中々タイミングをとることが難しくAIHを希望される方など、
皆様様々な理由でAIHをされていると思います。
そこでまず『AIHとは?』についてですが・・
人工授精(AIH)とは調整した精子を子宮腔内に直接注入する方法です。
注入後は精子と卵子は卵管内で自然な形で受精します。
当院での人工授精1回あたりの妊娠率は8~10%です。
人工授精で妊娠される方の87%は5回までに妊娠されています。
4~5回行っても妊娠できない場合はステップアップ(体外受精)をお勧めします。
(桂川レディースクリニックHPより抜粋)
精液は原精液そのままの状態で子宮内に注入すると
精液中に含まれる雑菌や不純物、
またプロスタグランジンという子宮を収縮させる物質が存在する為、
子宮収縮に伴う痛みを感じることがあります。
また原精液は多い方だと7mlという方もいらっしゃいますが
それを全て子宮内にいれるには子宮腔の容量を超えてしまうので、
洗浄・濃縮して元気な運動精子を集める必要があるのです!
では実際のAIHの調整方法についてお話していきます。
上清をとって攪拌した後の状態をAIHに使用します。
以上が大まかなAIHの調整方法になります。
長くなりましたので、今回は以上となります。
次回はこの続きをお話したいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
また次回をお楽しみに~👋