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妊活コラム

Ninkatsu Column

妊活中の「甘いもの」がやめられない方へ ~心を緩めて体も整える、優しい付き合い方~

船越 登紀夫/船越鍼灸整骨院院長・鍼灸師・柔道整復師
船越 登紀夫/船越鍼灸整骨院院長・鍼灸師・柔道整復師

桂川レディースクリニック こうのとり鍼灸担当の船越です。

妊活を進める中で、
食事管理に気を配っている方はとても多いですよね。
中でも「甘いもの」との付き合い方は、
多くの方が頭を悩ませるテーマの一つです。
ネットを開けば「砂糖は卵子に良くない」「完全に断つべき」といった
厳しい言葉が目に飛び込んできます。

その一方で、日々のストレスや疲れから、
どうしても甘いものが欲しくなってしまう。

その矛盾に挟まれて、自分を責めてしまっている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

医学的な視点で見ると、
甘いものには「心をリラックスさせる」というメリットがある反面、
摂り方によっては「体のバランスを崩す」
というデメリットがあるのも事実です。

今回は、西洋医学が教える「血糖値と卵子の関係」と、
東洋医学が教える「内臓を疲れさせない甘みの摂り方」の両面から、
具体的で現実的な付き合い方をお話しします。

無理に我慢するのではなく、体の仕組みを正しく理解して、
納得感のある選択ができるようにお手伝いします。

西洋医学が教える「血糖値」と
「卵子の質」の関係

なぜ妊活において、甘いものの摂りすぎが懸念されるのでしょうか。

その最大の理由は、血糖値の急激な上昇(グルコーススパイク)にあります。

空腹時に砂糖を多く含むものを食べると、
血液中の糖分が一気に増え、
それを下げるために「インスリン」というホルモンが
大量に分泌されます。

実は、このインスリンが過剰に分泌される状態が続くと、
卵子の成長を妨げたり、排卵の妨げになる可能性があることが
最新の研究で示唆されています。

また、余った糖が体内のタンパク質と結びつくと
「糖化(とうか)」という現象が起こります。

これは細胞の「コゲ」のようなもので、
卵巣や卵子の老化を早める一因とも考えられているのです。

世界保健機関(WHO)が推奨する成人の砂糖摂取量は、
1日約25グラム(小さじ6杯程度)です。

まずは、自分が普段飲んでいるペットボトル飲料や、
何気なく口にしているお菓子にどれくらいの砂糖が入っているか、
成分表示をチェックすることから始めてみてください。

「一生食べてはいけない」わけではありません。

大切なのは、血糖値をロケットのように
急上昇させない工夫をすることです。

東洋医学で紐解く「甘味」の
役割と注意点

東洋医学では、万物を5つの要素に分ける「五行(ごぎょう)」
という考え方があります。

甘い味(甘味)は、この中の「土(ど)」のグループに分類され、
私たちの体では消化吸収を司る「脾(ひ)」という場所に
深く関わっています。

土は、植物を育む大地のような存在です。

適度な甘みは、大地に肥料を与えるように、
私たちの胃腸を元気にしてエネルギー(気)を作り出す助けとなります。

また、緊張を緩める「緩和作用」があるため、
張り詰めた心をリラックスさせるお薬のような役割も持っています。

しかし、注意が必要なのは「摂りすぎ」た時です。

まず、甘いものを過剰に摂ると、
体の中に「湿(しつ)」というベタベタした余分な水分が溜まります。

これが血の巡りを邪魔し、
大切な子宮や卵巣の環境に影響を与えると考えます。

さらに、五行のルールには
「土は水を攻撃する」という仕組みがあります。

「水」のグループは、
生殖能力や生命力の源である「腎(じん)」を指します。

つまり、甘いものの摂りすぎは、
妊活の要である腎の力を弱めてしまうことにつながるのです。

東洋医学の視点で見れば、
甘いものは「心と胃腸を緩めるために、少量を楽しむもの」。

このバランスを意識することが、
妊娠しやすい体質作りへの近道となります。

無理なく実践できる「甘いもの」との付き合い方

知識として理解できても、
生活から甘いものを完全に排除するのは現実的ではありません。

そこで、妊活中の体に負担をかけないための、
3つの具体的な工夫をご紹介します。

1. 食べるタイミングと組み合わせ

空腹時に甘いものを単体で摂るのが、
最も体に負担をかけます。

食べるなら「食後」にしましょう。
食事で摂った食物繊維がクッションとなり、
血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

また、冷たいスイーツは内臓を冷やし、血流を滞らせます。
温かいお茶と一緒に、
常温以上の温度で楽しむことを心がけてみてください。

2. 甘味料の種類を変える(茶色い甘み)

白砂糖は吸収が非常に早く、体を冷やす性質(陰)が強いのが特徴です。

これを、ミネラルを含み、
体を温める働きがある「てんさい糖」や、
血を補う「黒糖」に置き換えてみましょう。

また、米麹から作られた「甘酒」は、
東洋医学でいう「脾」を助け、
エネルギーを直接補給してくれる素晴らしい代替品になります。

3. 素材そのものの甘みを味方にする

どうしても甘いものが止まらない時は、
ドライフルーツがおすすめです。

特に「ナツメ」は、女性の血を養う力が非常に強く、
東洋医学では妊活の強い味方とされています。

お菓子を一口食べる代わりに、ナツメやクコの実、
旬の果物を少量いただく習慣をつけてみてください。

おわりに

妊活という道のりにおいて、
食事に気を配ることはとても素晴らしい努力です。

しかし、その努力が「~してはいけない」という禁止事項ばかりになり、
あなた自身の心を追い詰めてしまっては本末転倒です。

東洋医学が大切にしているのは、
何事も「中庸(ちゅうよう)」、つまり偏りのないバランスです。

甘いものを食べたからといって、
これまでの努力が全て無駄になるわけではありません。

「昨日は少し食べすぎたから、今日は温かいお茶とナツメにしてみよう」

そのくらいのゆとりを持って、
自分の体と対話してみてください。

あなたが美味しいと感じ、心がふっと軽くなる。

その穏やかな時間が、巡りの良い体を作る何よりの養生になります。

完璧を目指すのではなく、今日より明日、
あなたの体がほんの少し喜ぶ選択を積み重ねていきましょう。

その一歩一歩が、
新しい命を迎えるための大切な土壌となっていくはずです。

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桂川レディースクリニック併設 こうのとり鍼灸はこのような方におススメです。

◇ 冷えが気になる
◇ 疲れが取れない
◇ 自律神経が乱れているかも?
◇ 運動不足で代謝が悪い
◇ ホルモンバランスが悪い
◇ ストレスが溜まっている

もし、当てはまるものがあれば、
こうのとり鍼灸に相談に来てくださいね。

「健康」に近づけ、一緒に妊娠しやすい身体づくりをしていきましょう。

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【こうのとり鍼灸ルーム】
開催日:毎週水・土曜日 14:00~19:00 
受付時間(14時・15時・16時・17時・18時)
*施術時間は40分程度
場所:当院4階 エステルーム
料金:不妊治療サポート(鍼灸治療、自律神経調整を含む)   7,000円(税込)
担当:船越鍼灸整骨院 船越 登紀夫 

*ご予約は1回分ごとの受付になります

◇   船越鍼灸整骨院 → https://funa-in.com/