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妊活コラム

Ninkatsu Column

結果を待つ時間に、心が揺れるとき

服部 百合香/看護師
服部 百合香/看護師

妊活や不妊治療の中で、
治療そのもの以上に、検査結果を待つ時間や判定日までの数日間・数週間が、
ゆっくりと、そして長く感じられることはありませんか。

当院を卒業された方々からも、
「結果を待ち続ける時間が一番長く、気持ちが揺れ動きました」
というお声をよく伺います。

その時間には、
「期待したい気持ち」と「傷つきたくない気持ち」
この二つが同時に存在しています。
どちらも自然で、大切な気持ちだからこそ、心は静かに揺れ続けます。

嬉しい結果を思い描いて前向きになる瞬間もあれば、
ふとしたきっかけで不安が押し寄せることもある。
そんなふうに行き来する気持ちに、戸惑われる方も少なくありません。

外来でも、
「結果はまだ出ていませんか?」
「待ちきれず、フライング検査をしてしまいました」
といった声を耳にすることがあります。

待つ時間がつらく感じられる理由の一つに、
「何かしたいのに、自分ではどうすることもできない時間である」
という側面もあるのかもしれません。

結果に向かって努力を重ねてきたからこそ、
ただ待つだけの時間は、取り残されたように感じてしまうこともあります。
また、インターネットで同じような症状を検索したり、
体のわずかな変化に敏感になったりすることで、
かえって不安が大きくなってしまうこともあるでしょう。

では、この「待つ時間」をどのように過ごせば、
心の揺れを少しでも穏やかにすることができるのでしょうか。

卒業された方々は、
・YouTubeを見て過ごす
・いつもと違う場所へ買い物に出かける
・パートナーと散歩をする
・お菓子作りに没頭する
・一緒に料理を楽しむ
・部屋の模様替えをする

このように、日常の中で気持ちを切り替える時間を大切にされていました。

また、旅行の予定を立てたり、
好きなアーティストのライブに行くなど、
あえて楽しみな予定を入れることで、
気持ちを保っていたという方もいらっしゃいます。

「結果がどうであっても、この日は楽しもう」
そう思える予定があることが、心の支えになることもあります。

ここで大切なのは、「考えないようにすること」ではありません
気持ちは自然に浮かんでくるものだからこそ、
無理に抑え込もうとすると、
かえって苦しさが増してしまうこともあります。

そうではなく、
「少しでも心がほどける時間」を、自分のために持つこと。
短い時間でも、気持ちがふっとゆるむ瞬間を重ねていくことが、
揺れる心をやさしく支えてくれます。

そしてもう一つ大切なのは、
「ひとりで抱え込まないこと」です。
同じような時間を過ごしている方は、決して少なくありません。

もし、「自分にとっての心がほどける時間」がわからないと感じたときや、
誰かに話を聞いてほしいと感じたときは、
どうぞ当院の看護相談をご利用ください。

「待つ時間」の過ごし方を、一緒に考えてみませんか。