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妊活コラム

Ninkatsu Column

耳を引っ張って自律神経を整える

船越 登紀夫/船越鍼灸整骨院院長・鍼灸師・柔道整復師
船越 登紀夫/船越鍼灸整骨院院長・鍼灸師・柔道整復師

耳は心と体のスイッチです

桂川レディースクリニック こうのとり鍼灸担当の船越登紀夫です。

妊活中は、頭が休まらない夜が続くことがありますよね。
翌朝の体温のこと、検査結果のこと、
治療のスケジュール、仕事との調整などなど。

考えようとしなくても思考が止まらず、呼吸が浅くなり、
体が緊張したままになることがあります。
こうした状態が続くと、自律神経の切り替えがうまくいかず、
体が常に「緊張の方向」に傾きやすくなります。

こんな時には、道具も時間も必要とせず、
今すぐにできる方法として「耳のケア」をしてみましょう。
耳は自律神経と深くつながっており、
わずかな刺激でも体の反応が大きく変わる部位です。
耳を優しく引く動作は、緊張状態からリラックス状態へ切り替えるための
シンプルな方法であり、妊活中の心身の負担を軽減する一助になります。


西洋医学の視点: 迷走神経を介した自律神経の調整

耳の周囲、特に耳の穴の入り口付近には迷走神経が分布しています。
迷走神経は副交感神経の働きを担い、
体を休ませる方向へ導く役割があります。
妊活中は、情報量の多さや精神的負荷によって交感神経が優位になりやすく、
血管が収縮し、子宮や卵巣への血流が低下しやすくなります。

耳を優しく引く動作は迷走神経を刺激し、
脳に「休息してよい」という信号を送ります。
この反応によって血管が広がり、骨盤内の血流が改善しやすくなります。
耳の刺激後に末梢血流や皮膚温が上昇することは、
複数の臨床研究でも確認されています。
短時間の刺激でも、
自律神経の切り替えが起こりやすい部位であることが分かっています。

迷走神経は、心拍、呼吸、消化、血流など多くの生理機能に関わるため、
耳の刺激は全身の調整にもつながります。
妊活中にみられる「浅い呼吸」「緊張による肩こり」「寝つきの悪さ」などは、
迷走神経の働きが低下しているサインであり、
耳のケアはこうした状態を静かに整える助けになります。


東洋医学の視点: 腎の働きを支える耳の養生

東洋医学では、耳は生殖の源である腎と深く関わるとされています。
「耳は腎の華」と表現されるように、
耳の状態は腎のエネルギー状態を反映すると考えられています。
腎は生命力の基盤であり、生殖機能、ホルモンの働き、
深部体温の維持などに関わります。

ストレスや冷えが続くと耳が硬くなり、
腎の働きが弱っているサインと捉えます。
耳には全身のツボが多く集まっており、
耳をほぐすことは全身の巡りを整えることにつながります。
耳を温め、柔らかく保つことは、腎の働きを支え、
生殖の土台を整える養生法の一つです。

耳のケアは、東洋医学でいう「気血の巡り」を整える働きもあります。
耳が温まり、柔らかくなると、下腹部の冷えが改善しやすくなり、
骨盤内の血流が安定しやすくなります。
これは、妊娠の準備にとって重要な変化です。


1分間耳引っ張りメソッド

1 準備

深呼吸を一度行い、肩の力を抜きます。
手を軽く温めておくと、耳の反応が出やすくなります。
緊張が強いときは、息を長めに吐くと副交感神経が働きやすくなります。

2 持ち方

耳の中央あたりを親指と人差し指で軽くつまみます。
強く握る必要はなく、優しく触れる程度で十分です。
耳は薄い組織でできているため、過度な力は必要ありません。

3 引っ張る

そのまま耳を真横に向かって数ミリだけ引きます。
耳の奥がゆっくり伸びる感覚を感じながら、10秒から20秒ほど保ちます。
痛みが出るほど引く必要はなく、心地よさを感じる範囲で行います。

4 角度を変える

次に、斜め上、斜め下、後ろ側へと角度を変えながら同じように引きます。
大きく動かす必要はありません。
耳の周囲には多くの神経が分布しているため、
わずかな角度の変化でも十分に刺激が伝わります。

5 仕上げ

最後に耳全体を手のひらで包み、円を描くようにゆっくり回します。
耳が温かくなれば、巡りが整い始めたサインです。
耳の温かさは、血流が改善した証拠でもあります。


改善のためのツボ押し法: 耳周囲のリラックス効果が高いツボ

神門(しんもん)

耳の上部にある三角形のくぼみの中にあります。
自律神経の安定に関わり、精神的な緊張を和らげるとされています。
妊活中の不安や焦りが強いときに適しています。

翳風(えいふう)

耳たぶの後ろ、付け根のくぼみにあります。
首や肩の緊張を緩め、血流を整える働きがあります。
長時間のデスクワークで緊張が強いときに効果的です。

腎穴(じんけつ)

耳の穴の入り口のすぐ上にある小さなくぼみです。
腎の働きを助け、生殖の土台を支えるツボとされています。
冷えが強いときや疲労が蓄積しているときに適しています。

これらのツボを軽く押すことで、耳引っ張りの効果が高まり、
自律神経の安定につながります。


小さな養生が体を整えます

耳を引っ張るだけで変化が起こるのかと疑問に思うかもしれませんが、
こうした小さな刺激が自律神経に働きかけ、
体の緊張を静かにほどいていきます。
妊活中は、心と体が知らず知らずのうちに硬くなりやすくなります。
耳を柔らかく保って、心と体を柔らかくしておきましょう。

  • 自律神経を整える「呼吸法」についてはこちらの記事も

妊活と呼吸 

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桂川レディースクリニック併設 こうのとり鍼灸はこのような方におススメです。

◇ 冷えが気になる
◇ 疲れが取れない
◇ 自律神経が乱れているかも?
◇ 運動不足で代謝が悪い
◇ ホルモンバランスが悪い
◇ ストレスが溜まっている

もし、当てはまるものがあれば、
こうのとり鍼灸に相談に来てくださいね。「健康」に近づけ、
一緒に妊娠しやすい身体づくりをしていきましょう。

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【こうのとり鍼灸ルーム】

開催日:毎週水・土曜日 14:00~19:00 
受付時間(14時・15時・16時・17時・18時)*施術時間は40分程度
場所:当院4階 エステルーム
料金:不妊治療サポート(鍼灸治療、自律神経調整を含む)   7,000円(税込)
担当:船越鍼灸整骨院 船越 登紀夫 

*ご予約は1回分ごとの受付になります

◇   船越鍼灸整骨院 → https://funa-in.com/