妊活コラム
Ninkatsu Column
不妊治療の選択~先進医療 ERPeak~
こんにちは、培養室です!
前回は先進医療である二段階胚移植術、
子宮内膜刺激術についてお話しました。
今回も、胚移植に関係のある先進医療の「ERPeak」についてご紹介していきます。
前回の「二段階胚移植術」と「子宮内膜刺激術」についての記事は
以下のリンク先からご覧になれますので、
よろしければご一読ください。
ERPeakとは、
着床の窓が開いている時期(=子宮内膜が胚を受け入れる時期)を調べる検査です。
正式には、子宮内膜胚受容期検査の一つであり、
子宮内膜が胚を受け入れる状態なのか調べます。
体外受精に関して、
良好な胚を移植しても妊娠に至らない場合があります。
その原因として、胚の状態だけではなく、
「子宮内膜側のタイミング」が関係している可能性があります。
子宮内膜には、胚を受け入れる時期が存在しており、
この限られた期間を「着床の窓」と呼びます。
着床の窓が開いているタイミングに胚移植を行うことで、
胚が子宮内膜に着床する可能性を高めます。
一般的には、
黄体ホルモン(プロゲステロン)を投与してから一定の日数で胚移植を行います。
しかし、着床の窓が開くタイミングには個人差がある為、
一般的な胚移植のスケジュールでは、
実際の着床の窓のタイミングとズレが生じている可能性があります。
このズレを調べるための検査がERPeakです。
ERPeakでは、胚移植を行う期間と同じようにホルモン補充を行い、
決められたタイミングで子宮内膜の一部を採取します。
採取した子宮内膜を解析することで、
現在の子宮内膜が胚を受け入れる状態なのかを調べます。
検査結果では、
・着床に適した状態(受容期)
・まだ着床の窓が開く前の状態(受容期前)
・すでに着床の窓が過ぎている状態(受容期後)
を判定することができます。
着床の窓にズレがある場合には、
その結果をもとに黄体ホルモンを投与する時間を調整し、
子宮内膜の着床の窓のタイミングに合わせて胚移植を行います。
特に、 良好な胚を複数回移植しても妊娠に至らず、
反復着床不全が疑われるような場合に有効な選択肢になり得ます。
しかしながら、着床には胚の質や子宮環境など、
さまざまな要因が関係しています。
その為、ERPeakを行ったら必ず妊娠に繋がるとは限りません。
また、すべての方に必要な検査というわけではなく、
これまでの治療経過や移植歴などを踏まえて適応を
検討することが重要です。
今回の妊活コラムはここまでとなります。
ERPeakについてご興味のある方や、
詳しく話を聞いてみたい方は、お気軽にご相談ください。
また次回もお楽しみに!