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妊活の栄養とプラスαの食事

赤ちゃんを授かりやすい食べ物!あったらいいなあと思いますね。実際に授かりやすい食べ物は、いろいろと研究されていますが、残念ながら『これを食べたら必ず妊娠する』という魔法の食べ物はありません。ただ、私たちのカラダは『食べ物』からできています。ということは食べ物によって、良い方向へ変わっていけるのです。
何より『妊活』は、妊娠してからのカラダづくりを準備しておく期間でもあります

基本編

基本3つの栄養素のみなおして妊娠しやすいカラダの土台をつくりましょう!
タンパク質
私たちのカラダの構成成分の第1位は「水」ですが、第2位は「タンパク質」です。筋肉・臓器・皮膚・髪の毛などの組織、血液成分・ホルモン・免疫の抗体・酵素・遺伝子など・・・をつくります。
もちろん、『卵子や精子の材料』にもなります!
妊活にとって大切な、卵細胞や精子細胞は75日ほどで成長すると言われています。これらの細胞の入れ替えを支えるためには十分な量の蛋白の補充が必要になります。

  1. 良質なタンパク質を摂りましょう!
    同じタンパク質量を含む食品でもアミノ酸の構成はそれぞれ異なり、体内で作り出すことができない必須アミノ酸がバランスよく含まれているものが「良質なタンパク質」とされています。
  2. 1回の食事ではなく、タンパク質は分けて摂取することがポイント
    日本人のタンパク質摂取量は、統計上不足はしていませんが、量さえ摂っておけばよいというものではありません。タンパク質は1度に過剰摂取をすると肝臓や腎臓に負担がかかってしまいます。

タンパク質おススメ食材
●豚肩ロース   ●鶏モモ肉
●あじやサバ:青魚は良質な油(魚油)を含んでおり、健康のためにも良いと考えられるタンパク質源です。
●納豆やヨーグルト:発酵食品は良質なタンパク質だけでなく、腸の働きにも良いのです。

コンビニやスーパーで買える手軽なもの
●ゆで卵…殻をむくだけで食べられます。
●サラダチキン…塩分が気になるときは味付けのされていないノーマルタイプがおすすめです!
●牛乳、豆乳、ヨーグルト…無脂肪タイプを選ぶと脂質カットにもなります。
●チーズ…腹持ちが良く、一口サイズの補給食としてもおすすめです。
●お魚の缶詰…ツナやサケ、イワシなどさまざまな種類を摂りましょう。
私は、安売りしている時に買いだめあいています。ノンオイルタイプを選ぶと脂質カットになります。
●納豆…植物性タンパク質を手軽に摂取することができます。

さまざまな食材を上手に組み合わせ、日常的に使う食品に偏りがでないように意識すれば、タンパク質は不足させることなく簡単に摂取することができます!

脂質
極端に制限している方以外は、とり過ぎとなり『肥満』の原因になります。
肥満は、排卵障害や精子の運動率・濃度・量の低下と関係しており、男女ともに妊娠率低下の要因の1つと言われています。
また、妊娠してからも「妊娠性糖尿病」「流産」のリスクが高くなってしまうので、妊活中から適正体重にもっていき維持するようにしていきましょう!

炭水化物(糖質)
これも、極端に制限していなければ、とり過ぎることが多く『肥満』の原因になります。おにぎりやパンだけなど摂り方が偏ってしまうと、血糖値が急上昇して、排卵がうまくいかずにネックレスサイン状にたまってしまうPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と関係するといわれています。

『プラスα』編
妊活と関係する食べ物は、基本編を日々意識した食生活ができた上で、取り入れることをおススメします。

  1. 生殖機能の働きをアップ「ビタミンE」
    若返りのビタミンともいわれる「ビタミンE」は、体内の酸化を防いで老化を遅らせてくれることでは、良く知られていますが、血流を良くして、生殖機能のはたらきを助けてくれる力もあります!
    ●緑黄色野菜(アボガド・ほうれん草・かぼちゃ・ニラなど)
    ●ナッツ類(アーモンドや落花生)   ●ごま   ●大豆製品
    ●魚介類(うなぎ・いわし・サンマ・サバ)  ●穀類(小麦胚芽・胚芽米など)
  2. 疲労回復や精力増強「ビタミンB群」
    妊娠した時のために妊活中から摂取する「葉酸」も、この「ビタミンB群」に含まれています。
    ●豚肉    ●ウナギ    ●緑黄色野菜
    ●玄米    ●豆類
  3. ご主人のために!精子の運動率をあげる「亜鉛」
    亜鉛は「セックスミネラル」とも呼ばれています。
    男性ホルモンや精子の合成を促進して、運動率をあげてくれるという論文が数多くだされています。男性だけではなく、ママになったときに、胎児の細胞分裂をサポートする力もあるので、女性にとっても大切な栄養素と言えるのです。
    ●牡蛎:むき身4つで1日の必要量がとれます
    ●ホタテ  ●たらこ ●牛肉  ●卵黄  ●納豆
  4. 卵子や精子の質を向上させる「アンチエイジングフード」
    最近、注目されている「アンチエイジングフード」は、抗酸化作用が強く、肌質改善や免疫力アップが期待できるとだけではなく、卵子や精子の質を向上させると言われています。
    ●鮭  ●パイナップル  ●レモンやライムの果汁  ●ブルーベリー  ●すいか
    ●ざくろ  ●オレンジ  ●アボガド  ●にんじん  ●ブロッコリー

いかがでしたか?

『授かりやすい食べ物=バランスの良い食事』なのです!!

 「これも食べなきゃ」「あれも食べなきゃ」と思い込み、ストレスになるのが一番よくありません。難しいことは考えずに、『赤・黄・緑・紫・・・』と色とりどりの食品を食卓にそろえることを意識してみる。そして、たまに『+α』を思い出して、添えてみては、良いのではないでしょうか。

葉酸について
妊活を始めると「葉酸サプリメント」をのみ始めることが一般的になってきましたね。ここで、理解しておきたいのが「葉酸=妊娠しやすい」ではありません。
葉酸は、細胞の分裂や成熟に大きく関わっていて、妊娠した時のお腹の赤ちゃんに重要な成分なのです。妊娠1か月以上前から摂ることで、お腹の中の赤ちゃんの脳やせき髄の発達異常のリスクを減らすことができるのです。日本人は、通常生活では十分摂取できているのですが、妊活中女性の必要量が普段の1.8倍にアップするのです。
そこで、食品にプラスして1日400μgのサプリメントを摂取するようにします。