妊活コラム
Ninkatsu Column
アンケートより
二人目を望んで良いものか悩みましたが、
思い切って病院に来てよかったです
たった一行ですが、この方の悩まれた思いが伝わってきました。
二人目、三人目のお子さまを望まれている人は、
決して少なくありません。
その割合は、桂川レディースクリニックでも年々増えてきていいます。
しかしながら、実は二人目を授かりたい想いがある方は、
マイノリティになるというか……
居場所がなくなり、辛い思いをされている方は多いのです。
例えば、
周囲からは「兄弟はつくらないの? 一人じゃ可哀想」と言われるし、
兄弟姉妹からは「ひろしくんは、妹ができたんだった。わたしところには、
赤ちゃん来ないの?」と言われるたびに
胸が締め付けられるようになることもあるのです。
保育園のお迎えで、お腹の大きくなったお友だちのママを見ると、
純粋に羨ましくなるのも仕方がないことなのですよね。
そうかといって、妊活仲間にも入れないもどかしさがあります。
「一人いるのに、贅沢」
「一人いればいいじゃない」
言葉にされることはなくても、
視線や空気で感じ取られる方は多いのです。
桂川院長は、子どもがいるとかいないとかで、
誰かが肩身の狭い思いはしてほしくない。
居心地の良い空間を提供したいと、
妊活外来(イタリア語で湖を意味するラーゴ)をつくりました。
妊活外来(ラーゴ)には、様々な状況の方がいます。
とてもつらい時、苦しい時は、お子さまの姿を目にするだけで
涙が出てくる方もいらっしゃいます。
そのような事情もあり、桂川レディースクリニックでは、
上のお子さまを預けることができない場合、
お子さま連れで診察することが可能ですが、
産科外来(イタリア語で誕生を意味するナシータ)で受けていただいています。
お子さまと一緒に来院することができるので、
喜んでくださる方は多いのですが、
改善できることはまだまだあると思っています!
私は、二人目さん、三人目さんを望まれて通院される方を尊敬しています。
お子さまと一緒に病院へ行くことは、
一人で動くことの何倍も労力が必要になるからです。
自分のことだけを考えてはいられない状況に耐えている方が多いと思うからです。
涙を流したいときも、
子どもさんの前では精一杯の笑顔で踏ん張る方が多いからです。
今は、仕事をしている方も多いです。
子どもを保育園に預けて仕事へ。終ったらお迎えに行って病院へ。
分刻みで動いている方が多いのです。
このように、「お子さまがいるのに通院することは、大変なこと」。
ご自身が一番わかっておられます。
そのため、病院へ行くきっかけがつかめない。
通院できるかという身体的不安。時間的不安。
子育てにお金がかかるのに、不妊治療しても大丈夫かという経済的不安。
どこかで、「一人いるし……」と自分を言い聞かせて、
通院することを諦めてしまう人も多いです。
複雑な環境、複雑な思いの中で揺れている方がいれば、一度ご相談ください。
大切なことは、今と同じままでは何にも変わらない、と言うことです。
自分の状況を知って、どうするかを決めても良いのではないでしょうか!(^^)!
話をもとに戻します。
二人目を望んで良いものか悩みましたが、
思い切って病院に来てよかったです
と書いてくださった方も、このような不安をお持ちだったのです。
「相談だけでも」と受診されて、桂川院長から説明を受けられました。
どれくらいの頻度で、どれくらいの期間通う必要があるのか、
目途を知って、これなら通えると思ったそうです。
多くの方が、「もっと大変かと思った」と言われます。
みなさん「不妊治療は、すごく大変」思っておられるので、
実際はゆるく感じる方が多いようです。
その他、二人目を授かってアンケートを書いてくださる方には、
「一人目の時にお世話になった。先生も事務の方も覚えていてくれて嬉しかった」と書いてくださる方が多くなってきました。
はい、桂川院長は、顔と名前は一早く正しく覚えられます。
ちょっとした特徴まで記憶に残っておられます。
「卵ができにくかった」「福井県の人」「あの先生の紹介で来た人」などなど……
それはそれは驚異的です!
一人目を授かって、二人目で、また来てくださる。
元気な様子と成長したお子さまと会えること、
楽しみにしている私たちです!(^^)!