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妊活コラム

Ninkatsu Column

「授からない…。なんで私なのでしょうか?」

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

こんにちは。
まずは、今、桂川レディースクリニックの妊活コラムを
読んでくださっていることに、心から感謝いたします。
ん?このコラム、妊活と関係ない?と思われた方、
もう少しおつきあいください。つながります!

今日は朝から自宅で仕事。
料理や掃除はニガテというより好きじゃない…けれど、
仕事が好きな私はアイスコーヒー片手にご機嫌な時間。
そこへ1度目の「ピンポーン」
手を止めて応対。
郵便局の配達。
仕事部屋から玄関まで30歩の距離を大急ぎ。

受け取ろうとした荷物は隣の荷物。
「暑い中、大変だろうな」と思いながら、
正しいお家を教えて「もしかしたら、今お仕事で留守かもしれません」
親切丁寧に笑顔で応対。

30分もたたない間に、2度目の「ピンポーン」
これまた宅配便。
受け取りに行くと、またまた間違えて持ってきている。
ちょっとイラッとするけど、仕方ないし、普通に応対。

それから30分も経過しない間に、
なんと3度目の正直?(言葉の使い方がちがいますが…)
今度は「ピンポーン」ではなく、玄関をドンドン叩く音。
怖い。
人は違うけれど、郵便局の人。
確かに受け取りは私だった…けど「ピンポーン」がなかった。
笑顔はなく怒りの表情で対応。

「今日はついてないな~。なんで⁉」
と愛犬に話しかける(怒り口調で笑う)
ふっと頭をよぎったのです。

「授からない…。なんで私なのでしょうか?」という言葉が…
数えきれないくらい、
多いときは日に何度も尋ねられることばです。

この「なんで」って…
悪魔の言葉に思えてきました。
「なんで?」には、
誰か(自分)を責める文脈に使われていることが非常に多い。

もしも、あなたが今…
「授からない…。なんで私なのでしょうか?」と苦しんでいるならば…

少し考えてみてください。
ご自身が「なんで」を使うときのシチュエーションを。
「なんで私?」
「なんで、あの人は…」
「なんで、私が責められないといけないの?」
「なんで、私が苦しまないといけないの?」
「なんで、私が大変な思いをしなければならないの?」
「なんで、わかってもらえないの?」
「なんで…」

ご自身を責められていませんか?
そのことで、傷ついていませんか?
そのことで、苦しむことになっていませんか?

余裕がなくなると、「なんで」を使ってしまいがち。
今日の私の「ピンポーン」の例が典型的。
だれも悪くない。
この暑い中、一生懸命に小さな荷物を確実に届けてくれる。
いつもは感謝しているはずなのに…

「なんで」の後ろには、ネガティブな言葉が続くことが多いです。
だからと言って、私は「使わないで!」とは言えない(^-^;
なぜなら、理解していても、私自身が使ってしまうから。

でも、「なんで」っていう言葉に敏感でいたいと思いませんか?
その後に続く言葉で、自分自身をもっと苦しめていることに。

授からないのは、シンプルに言うと「病気」だからです。
風邪をひいた、ケガをした、虫歯になった…と同じなのです。
だから、「なんで」と責めても仕方がないのです。

そんなことを言っても、使っちゃいますよね。
意識して、使ってしまっていることに気づいたときは、
『こころに余裕がないのだな』と、
そんな自分も認めてあげましょう。
それでも自分を責めてしまうあなたは、
一度お話しにきてください。

不妊症看護認定看護師がゆっくりお話しを聴かせていただき、
「なんで」の呪縛から解き放てるように
お手伝いさせていただきたいと思います。

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