院長の不妊治療 ブログ第23回 当院のFT(卵管鏡下卵管形成術)の成績!
スタッフブログ
皆さん、こんにちは。
桂川 レディース クリニック院長
生殖医療専門医の 桂川 浩 です。
本日は当院で行っているFTについてお話します。
FTとは、卵管性不妊症(卵管が詰まって妊娠出来ない)の
患者さんに対して行う手術です。
アメリカの生殖医学会より
2012年に卵管手術の役割について
committee opinionが出されています。
その中には
近位卵管閉塞以外に大した不妊因子を持たない
若年女性に対して卵管カニュレーションを
勧めることは相当なエビデンスがある。
という卵管閉塞に関しての結論が出ています。
先日、当院の治療成績を滋賀不妊懇話会にて
発表したのですが、FT後のタイミング・AIHの妊娠率は
30歳未満で42.1%、40歳未満で
31.3%という好成績であり、
当院のFTの統計的検討はアメリカ生殖医学会の
committee opinionを支持する結果となりました。
桂川レディースクリニックでは、
このデータをもとに積極的に情報提供をおこない、
卵管因子の不妊症の患者さんに対して、
体外受精前の代替治療法として
FTを提案していきたいと考えています。
医療法人桂川レディースクリニック理事長/院長
桂川 浩
生殖医療専門医
産婦人科専門医・指導医母体保護指定医
滋賀県産婦人科医会 副会長京都大学博士(医学)