院長の不妊治療ブログ第28回 治療実績を発表:第64回日本生殖医学会 学術講演会
スタッフブログ
皆さん、こんにちは。桂川 レディース クリニック院長・生殖医療専門医の 桂川 浩 です。
2019年11月7日~8日、第64回日本生殖医学会が神戸国際会場で盛大に開催され、プレゼンターとして登壇させていただきました。テーマは、「桂川レディースクリニックで施行した卵管鏡下卵管形成術(FT):141例の統計学的検討」です。 FTとは、不妊治療のうち、卵管が狭くなったり詰まったりして、卵子や精子が卵管を通ることができない「卵管性不妊症」の方のための内視鏡治療です。メスで切開することなく治療時間も30分程。しかも当院では日帰りで治療でき、保険適応です。ドクターの見立てと技術が治療の成果につながります。 当院では、この治療により、FT後のタイミング治療・AIHの妊娠率は、30歳未満で42.1%、40歳未満で31.3%という好成績を上げており、その詳細をお伝えすると会場のドクターから絶賛されました。
発表が終了した後、東日本や北海道のドクターから、当院独自のFTノウハウについて色々と尋ねられました。またFTの製造元のテルモ株式会社さんから、新しい卵管鏡の開発について是非先生の意見を聞かせて欲しいと言われるなど、全国規模の学会は、与えたり得られたりする情報量が非常に大きいことを改めて感じました。大学の先輩や後輩の先生方がわざわざ私の演題を聴きに来てくださったこともとても嬉しく、多くのつながりに感謝しています。本当にありがとうございました。
当院は、東京、大阪という大都市ではなく、滋賀県大津市という地方都市にあるクリニックですが、不妊治療が非常に好成績であり、見立てが良いことを評価していただいています。今後は、さらに積極的に全国規模の学会や国際学会で、桂川レディースクリニックの治療成績とそれを支えるノウハウを発表し、晩婚化・夫婦出生力の低下、少子化という社会的課題の解決のために頑張っていきたいと考えています。