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妊活コラム

Ninkatsu Column

新レーザーシステムが入りました

矢田 恵/胚培養士
矢田 恵/胚培養士

こんにちは!培養部です。

みなさん、GWも終わり、だんだん気温が暖かく、
時には暑く、半袖で出かける季節になってきましたね。
5月は日中と夜の気温差が大きいので、
気を付けてお過ごしください。

さて今回は、4月から新しい機器が培養部に入ったので、
紹介と使用方法についてお話しします。

当院では、新しく『連続自動照射レーザーシステム』を導入しました。

連続自動照射?レーザー?と聞き慣れない言葉が並んで、
分かりづらいですよね💦

まずはレーザーについて説明します。

前回の妊活コラムで紹介したように、

胚盤胞は拡張胚盤胞まで発育すると、
胚盤胞を囲っている透明帯の一部分が破れ、胚は孵化(ハッチング)します。

透明帯から完全にハッチングした胚が
子宮内膜に着床すれば妊娠が成立します。

しかし、透明帯が厚かったり、または硬くなってしまうと、
うまく孵化が起こらず着床できません。
そこで、胚移植を行う前に透明帯を人工的に切開し、
着床しやすくさせるのがアシステッドハッチングです。

アシステッドハッチングの方法は、
機械的、化学的、レーザーの3つありますが、
当院では安全で、かつ短時間で出来るのでレーザーを用いて、行っております。

ここで始めに出てきた、レーザーシステムについて話を戻すと、

レーザーシステムとは、
レーザー照射ができるレンズ(写真の赤いレンズ)を顕微鏡に取り付け、
ステージ下方からdish内にある胚の透明帯に
レーザーを照射して開けるシステムのことです。

方法は、写真のように顕微鏡のステージに胚が入ったdishをのせ、
モニターで切開したい透明帯にレーザー照射位置を合わせます。
レーザーボタンをクリックすると、レーザーが照射され開口します。

既存のレーザーシステムは、

・照射位置が固定
・1クリック1照射

写真中央にある◎がレーザー照射位置です。

◎に位置を合わせ、照射→ステージ移動→照射→ステージ移動、、、を
何回も繰り返して開口していました。
そのため時間がかかり、また透明帯の形に添っての開口が難しいです。

最新のレーザーシステムは、

・照射範囲が自在
・1クリックで連続照射

写真のように照射範囲を自在に選択でき、照射範囲が広い。
連続で照射できるため、短時間。
透明帯の形に添って開口できるため、
透明帯と胚の隙間が狭くても開けられます。

写真では分かりづらいので、実際に行っている動画をお見せします!

新レーザーシステムは、以前より簡単に、
そして短時間で操作することができるようになりました。
つまり、培養庫から胚が出ている時間が短くなり、
胚へのストレスも減少するため、妊娠率の向上に繋がってきます✨

当院では先ほど紹介したアシステッドハッチング、
さらに胚凍結のための胚盤胞収縮や胚生検などで、レーザーを使用します。

どのようにレーザーが使用されているのかは、今後紹介していきますね!!

最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは次回をお楽しみに〜🖐️