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妊活コラム

Ninkatsu Column

その情報、「あなただけの妊活情報ですか?」

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

ネットで「妊活」を検索してみると…
情報が溢れかえっています。

厚生労働省や大学病院が発信するものもあれば、
不妊治療を経験した人の意見まで、
実に様々な人が様々なことを書いています。

中には、「う~ん?」と思うものもあります(^^;

この中から、自分にあった情報を選び、
自分のライフスタイルを選択していかなければならない。
なんて、大変な作業!と改めて考えてしまいました。

妊活する人って、誰一人同じ境遇の人はいません。

1人目妊活と2人目妊活でも違いますよね。
もっと言えば、例えばですが「妊活する理由」

「子どもが好きだから」

「親に孫の顔をみせてあげたい」

「そろそろ年齢が…」

「夫が子ども好きなので、はやく抱っこさせてあげたい」

「仕事に夢中で妊娠の時期を逃していた」

「友達は、どんどん妊娠していっている」などなど…

また、その人たちの食生活も…

  • 朝から晩まで仕事に追われているので外食がほとんど
  • 夫は単身赴任で海外在住。1人なので簡単なレトルト
  • 3食必ず手作りで、妊活に良い栄養を考えたメニュー
  • 親の介護をしているので、惣菜を買うことが多い
  • 義理の親と同居で、食事は作ってもらっている
  • 夫が朝食を食べないので自分も食べない。昼は残り物で夜だけ頑張ってつくる

などなど…

いかがでしょうか?

当然のことですが、ひとりひとり違います。

大きく分けて、このように違うのですから、
これを細かく見ていくと「同じ人」はいません。
(どこか似た生活の人はいますが、
同じ生活の人には不妊看護を初めて25年、であったことがありません)

共通しているのは、
「妊活」「子どもがほしい」ということ。

それだけに焦点をあてている情報。

その情報が間違っている、とかではなく…
大組織であれば、「一般化したこと」しか書けないのです。

個人のblogなどであれば、
「その人の生活で、その人が体験した、その人の妊活」なのです。

個人の体験で言うと、
「卵管造影検査、冷や汗でるほど痛くてたまらなかった」
と書いている人は多いです。

その情報がインプットされた人は、
卵管造影検査を非常に怖がります。
当然ですよね…

でも、100人が100人「冷や汗がでるほど痛い」わけではありません。
現に、桂川レディースクリニックでは、
「痛いけど、生理痛よりマシ」「思っていたほど痛くなかった」、
時には「全く痛くなかったです」と、
ほっとして帰られる方の方が多い。

全く痛みがなかった方は、
ネット上に「痛くありません!」と
書いてくださることは少ないような気がします。

ダラダラ書いてしまいましたが、
なにが言いたいのかまとめます。

ネット上には、一般化した情報もしくは極端な個人の情報がほとんどです。

桂川レディースクリニックでも、妊活を始める方、
妊活中の方にとって役立ち「情報発信」を
様々なカタチで行っていますが…

残念ながら、「あなただけの妊活情報か?」と言われると…

では、「あなただけの妊活情報」を得る為に、
どうすればいいのか?

そこは、やはりリアルでお話を聴かせていただき、
会話の中で情報を得てほしいと考えています。
いきなり病院に相談することは、
かなり高いハードルかもしれません。

その時は、オンライン看護相談をご利用ください
(ホームページより予約できます)
オンライン看護相談も、勇気がいると思います。
でも、自分には関係ない情報を得て時間を無駄にすることを考えると、
ほんの少し勇気をだして、一歩進んでほしいと思います。