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妊活コラム

Ninkatsu Column

不妊治療と育児の両立

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

少しずつですが…。
「不妊治療と仕事の両立」について支援を行おう!
という社会になってきています。
桂川レディースクリニックも、
不妊治療と仕事の両立がうまくいくように、
できる限りのことを一緒に考えて行っています。

私も、滋賀県が行っている「不妊治療と仕事の両立支援」ということで、
企業へ出前講座も行っています。
不妊治療と仕事の両立は、その必要性は広がり
少しずつ認識されてきていると思います。
「不妊治療と仕事の両立支援」も、始まったばかりでまだまだですがが…。

今日は「不妊治療と育児と両立」の大変さと
「その支援」について書いてみたいと思います。

2人目さん、3人目さんを授かりたいと思う方が増えてきたと思います。
この方たちの気持ちについては、
以前書いたことがありますが、少しだけ復讐。

・「〇〇くんのところは赤ちゃんがきた。ぼくも赤ちゃんがほしい」
・「わたしのところには、どうして赤ちゃんがこないの?」など、
上のお子様の言葉。
・「2人目は考えてないの? 一人っ子はかわいそうよ」
・「子どもは2人はいた方がいいよ」という悪気はないけど、
おせっかいな言葉。
それでいて、
・「1人いるからいいですよね」
・「不妊治療の病院に子どもを連れてこないでほしい」などという言葉。

そう…。
いろんな立場のいろんな人から、いろんな言葉を投げかけられる。
どの場所にも居場所がなく、育児に追われながら「ひとりで抱えておられる」ことが非常に多い2人目不妊さんです。

育児って、本当に大変。
楽しいこともたくさんあるけど大変さがあるのは事実。
なにが大変って、「思い通りにならないこと」ですよね。
夫が協力的になってきたとはいえ、
そのほとんどを女性が抱えているのが日本の現実です。
思い通りにならない相手と2人っきりで24時間過ごしている女性。

そこに、「思い通りにならない妊活・不妊治療」が入ってくると…。
これまた、女性が99%の大変さを背負うことになります。

「子どもを連れて病院に行けますか?」と聞いてこられる方。
この言葉を聞くたびに
胸が締め付けられるような気もちになってしまう私です。

もちろん、桂川レディースクリニックは、
特別な治療の日以外は「上のお子様と一緒に来院」していただいても大丈夫です(^^)/
できる限り、通いやすい時間や方法を一緒に考えていきます。

ただ、現実は…。
お話の途中で、上のお子様が泣いてしまうことも多々あり。
私たちは平気ですが、「すみません」と焦ってしまい
疲れてしまうママも少なくありません。

だから…。
可能ならば、だれかに預かってもらって来院されることを
個人的にはすすめています。
その方が、先生の話もゆっくり聞くことができるのですよね。

診察の時くらい、「ひとりになる時間」をつくって力を抜いのです。
帰りに琵琶湖畔を歩いてもいいし、
café寄ってリラックスする時間を過ごされてもいい。
「通院の日は、がんばっている自分へご褒美の日」にしてほしいと思います!