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妊活コラム

Ninkatsu Column

加湿型と無加湿型?

矢田 恵/胚培養士
矢田 恵/胚培養士

こんにちは!培養部です。
まだ2月ですが、だんだん暖かくなってきましたね。

今回はインキュベーターの加湿型と無加湿型について
お話しようと思います。

インキュベーターには様々な種類がありますが、
加湿型と無加湿型の2種類のタイプがあります。

加湿型インキュベーターとは
バットや、ボトルに水を入れて庫内を加湿状態にさせ、
温度とガス濃度を体内に合わせたインキュベーターのことです。

従来から使用されており、
毎日の水分量の点検や、メンテナンスが必要です。

無加湿型インキュベーターとは
室内と同じ湿度を保ち、
温度とガス濃度を体内に合わせたインキュベーターのことです。
加湿型と比べ、カビの発生頻度が低く、メンテナンスが簡単です。

また、個別培養できるように設計されているものが多く、
当院のタイムラプスインキュベーターも無加湿型のものを使用しています。

現在、培養室には加湿型と無加湿型のどちらもあり、
胚培養、融解後の回復培養、
準備といった用途によって使い分けをしています。


  加湿型インキュベーター       

無加湿型インキュベーター

先月、インキュベーターの業者の方に来ていただき、
定期点検を行って貰いました。

温度やガス濃度を測定する機器を各部屋に入れて、
表示されている温度やガス濃度が、実際の測定値と正しいか点検します。

点検の結果、問題なく正常に稼働していました。

インキュベーターはARTの治療において最も重要な機器です!!

そのため、毎日温度やガス濃度の管理を行い、
数か月に1度はインキュベーター内の清掃を行います。

患者様の大切な卵子や胚を、
一番良い環境で培養できるように努めています✨

今回はここまで!
最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは次回をお楽しみに〜🖐️