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Ninkatsu Column

妊活で不足しがちなこと ~東洋医学の目線~

船越 登紀夫/船越鍼灸整骨院院長・鍼灸師・柔道整復師
船越 登紀夫/船越鍼灸整骨院院長・鍼灸師・柔道整復師

こうのとり鍼灸担当 鍼灸師 船越 登紀夫です。

こうのとり鍼灸に来られる妊活中の患者さんから
「どんなものを食べると良いですか?」とか
「どんなサプリメントを飲むと良いですか?」とか
「どんな運動をすれば良いですか?」などよく質問されます。

多くの方が「何かが足りないんじゃないか?」と思っており、
「何を足せば良くなるんだろう?」と悩んでおられるようです。

ちょっと話が逸れますが、

東洋医学の治療には足りないものを補う「補法(ほほう)」と、
溜まり過ぎたものの排出を促す「瀉法(しゃほう)」というものがあります。

「補法」の例としては、身体が衰弱している時には
エネルギーとして必要な「糖」を処方します。
昔の人は現代ほど栄養状態がよく無かったのでエネルギーが不足気味でした。
だから貴重な果物や砂糖で身体を補って回復させたのです。
(現代でもあまりに疲れがひどい時には「点滴(ブドウ糖)」で補いますね)
お腹が冷えて下痢を起こした場合には、「熱」を補うためにお灸で温めます。

逆に腸の動きが停滞して腸に熱が溜まり過ぎる「うつ熱」タイプの便秘には、
鍼で自律神経の働きを調整したり下剤を使って排出を促します。
これは「瀉法」になります。
今はしませんが、昔は「うっ血」し過ぎた肩こりには局所の皮膚に針で穴をあけ、
溜まり過ぎた悪い血を絞り出す「瀉血(しゃけつ)」という方法もありました。
これも「瀉法」です。

東洋医学ではバランスを重視しますので、
身体を良い状態に整えるために足りないものを補うか、
溜まり過ぎたものを出すという考え方で治療を組み立てます。

話を戻すと、
いきなり「何を足せば良いのか?」と考えるよりも、
まずご自身の身体に影響を与える生活習慣の中で
「過不足」を考えるところから始めましょうということです。

その際には「栄養」「運動」「休養」の3つをポイントにすると良いと思います。

「栄養が偏っていないか?」とか
「運動は足りているのか?」とか
「休養は十分に取れているのか?」と
ご自身の生活習慣を見てみましょう。

「栄養」「運動」「休養」のバランスが崩れてしまっていては、
どんなに良いサプリメントを飲んでも、
どんなに良いエクササイズをしても、
期待した結果に結びつかないかもしれません。

妊活のためにこうのとり鍼灸に来られる方の中には
「ストレスが溜まり過ぎ」
「休養が十分に取れていない」
という方がいらっしゃいます。

そういう方の場合、
「どんなものを食べると良いのか?」とか
「どんなサプリメントを飲むと良いのか?」とか
「どんな運動をすれば良いのか?」などは、
ストレスを解消し、休養をしっかり取ってから考えることなんですね。

ですからこうのとり鍼灸では、
ストレスから身体を回復させるために必要な「睡眠」が良質なものになるように、
患者さんがリラックスしていただく施術から始めさせていただいています。

☆「こうのとり鍼灸」は、毎週水曜日、土曜日の14:00〜19:00(最終受付18:00)
 となっております。(施術時間約40分)
 通常の診察予約と同様に、クリニック予約システムよりご予約いただけます。
 現在、施術予約が立て込んでおり当面の間、
 対象は「当院で継続治療中の方のみ」とさせていただいております。