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妊活コラム

Ninkatsu Column

妊活と仕事 ~両立のコツ①~

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

妊活の第1歩を踏み出そうと、看護相談を利用して下さる方がいます。
圧倒的に多いご質問が「仕事続けられますか?」です。

「仕事をしながら通院する」という、
新しいライフスタイルになるので不安で当然です。

1番の悩みは、「通院時間の確保」ではないかと思います。
看護相談の時は、おひとりおひとり、具体的なことをお聞きして、
どのようにすれば一緒に考えていきます!(^^)!

今日は、一般的にお伝えしたいことを書かせていただきますね。

  1. 仕事をひとりで抱え込まない

仕事を休むことに苦労されるのは、
「自分しかできない仕事」をされている方です。
責任があり、会社からも同僚からも信頼されているからかもしれません。
でも、妊活に限ったことではないのです。
これから、妊娠、出産、育児を考えると、今から準備をしておきましょう。
自分が休んでも、誰かがわかっているシステム、
誰かが困らないシステム作りは急務です。
上司に相談することからかもしれません。
これは、自分一人ではできないかもしれませんが、
誰がみてもわかるような資料の整理から始めるなど
自分でできることもあるかもしれません。
悩んだ時はご相談ください。こんなことも一緒に考えます!(^^)!

  • 会社の制度を確認する

「不妊治療と仕事の両立出前講座」で、企業に伺って思ったこと。
それは、最近の会社は、生理休暇など充実した休暇制度があるのだということです。不妊治療の通院にも使えるものがあるかもしれません。
ただ、これらの制度、会社内で周知されていないことがあるのです。
管理職のみなさまに話をするのですが、
その中でも「え? そんな制度あった?」となることがあります。
全社員まで行き届いてないことが、結構あります。
だから、自分の会社はどうなっているのか? を調べておきましょう!(^^)!

  • 不妊治療専門クリニックが近道

「はじめは同僚に勤務交代を頼めたけど、最近は頼みにくくなってきた」
という声を聞きます。
不妊治療は、検査だけでも1~2ヶ月かかります。
1度手術をして終わりではなく、先がみえません。
このことを考えると、「時間」を無駄にしないで(長いから一様に無駄とは言い切れませんが)、できるだけ近道に! 

これは、桂川レディースクリニックの院長が10年以上前から言われています。
「不妊治療の近道」のひとつは、最初から、
体外受精まで行える不妊専門クリニックに行くことだと思います。
このお話は、また改めて詳しくしますね。

  • 夫婦でお話をきき、検査を受ける

以前、不妊の原因は、約『男性:女性=50:50』とお伝えしたことがあります。
このこと、わかっていても女性だけが検査、診察にこられる方がいるのです。
それで問題なければ良いのですが……。

例えば、女性だけが、2ヶ月かけて検査をして問題なし。
タイミング治療を半年しても妊娠に至らないので
人工授精へステップアップしようとなった。
そこで始めて精液検査をしたら、精液の中に精子がいなかった……。
という話は珍しくありません。
そうすると、約8カ月間頑張った女性の努力は……。となってしまいます。

検査だけではなく、気持ちも一緒にスタートしてほしいですね。
不妊治療をスタートするとき、
現在治療をしている男性向けに講座を開きたいと考えている私です。

  • 周囲の声はスルー

これ大事! 傷つくことば、落ち込む言葉。
なんでもない時はなんでもないのだけど、
仕事と治療で精一杯のエネルギーを使っている時は、
ズーンと突き刺さってしまうことが多いのです。
悪気なく言っているとわかっていながらも、前向きな捉え方ができない。
でも、それを気にしてると負のサイクルに入ってしまいます。

負のサイクルに巻き込まれないように、スルーしても良いのです。

不妊治療と仕事の両立、一般的なコツを書いてみましたが、
いかがでしょう?

すべてクリアすることは難しいかもしれませんし、
すべてクリアする必要もありません。

自分の場合は、ちょっと違うかな? と感じられたら、
看護相談でお話しましょう!(^^)!