妊活コラム
Ninkatsu Column
節分です!「豆まきのまめは妊活に影響する?」
今日は2月3日、「節分」です。
節分とは、季節の分け目なので、
立春・立夏・立秋・立冬の前日を意味するそうです。
一般的な節分は、立春の前日に行事が行われていますね。
邪気を払い、無病息災を願いのが節分行事です。
そもそも、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたため、
それを追い払うための悪霊ばらい行事が「豆まき」だったとのこと。
住んでいる土地や地域の風習により、
行事の内容は異なるようですが、
豆まきは行われる地域がほとんどのようです(落花生をまく地域もあるそうです)。
豆まきに使われる大豆ですが、数え歳の数だけ食べると、
これから一年病気にならないとされています。
小学生の頃、たくさん食べられる大人が羨ましかったことを覚えていますが…。
数年前からは、「この量は食べれないよね」と、
数回に分けて食べています(^^;
さて、この大豆。
一時「大豆パワー」のように流行ったのですが、
その後「食べ過ぎると良くない」と報道され、
妊活中の方は「食べた方がいい? 食べない方がいい?」と、
悩まれることが多い食品のように思います。
まず、食べた方が良いとされる理由です。
大豆に含まれるイソフラボンは
女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とよく似た構造と働きをします。
また、体内に発生する活性酸素(老化や病気の元)を除去する働きがあり、
若々しく健康に役立つとされています。
妊活を行っている人の中には、
女性ホルモンが不足している人がいるので、
そのような人には注目したい食品ですね。
では、過剰摂取の心配をされる理由です。
『厚生労働省食品安全委員会によると海外(イタリア)において、
閉経後女性を対象に大豆イソフラボン錠剤を150mg/日、
5年間、摂取し続けた試験において、
子宮内膜増殖症の発症が摂取群で有意に高かったことから、
大豆イソフラボン150mg/日はヒトにおける健康被害の発現が懸念される
「影響量」と考えられています』という理由や、子宮内膜が薄くなるなどと、
不妊治療をされている医師の記事を目にされる人が多いのかもしれません。
では、妊活中は結局どうすれば良いの?
厚生労働省では大豆イソフラボン1日上限摂取目安量を70~75mg/日、
通常食事に上乗せする上限は30mg/日としています。
個人差がありそうですが、日本人の日常摂取量は、
平均16~22mg/日と言われています。
よく気にされる豆乳は24.8g/100g、納豆は73.5mg/100gが目安です。
納豆は、私が食べるもので1パック35-40g
(ひと昔前に比べて減りましたよね💦)
なので、毎日食べても1日上限摂取目安量を極端に超えることはないと思っています。
ですが、もともと味噌、醤油、豆腐、納豆などの食事が多めの方は、
わざわざサプリメントを飲んだりする必要はないように思います。
妊娠しにくい研究などがあることについては、
私が知る限り海外論文です。
食事に関しては、文化差とも関連するので、
詳しいことはわかっていないのが現状ということでしょうか?
さて、話は節分に戻しまして。
豆まきに使う炒り大豆には、
100gにつき約200mg前後の大豆イソフラボンが含まれます。
一粒0.35g(さきほど測りました笑)だとすると100粒で70mg。
いやいや、100粒も食べないので、その半分以下ですね。
過剰摂取の心配はないと考えて良いのではないでしょうか!(^^)!
ということで、安心して無病息災を祈りながら食べてください。
ただ、この豆、喉がつまりやすいので注意してくださいね!
立春。暦の上では春。
とはいえ、まだまだ厳しい寒さが続きそうです。
体調管理に気をつけてくださいね。