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妊活コラム

Ninkatsu Column

当院で治療をして妊娠された方へのアンケートより

奥村 久美子/看護師
奥村 久美子/看護師

Q.治療中につらかったことは? 

A.「終わりが見えない」「先が見えない」など…

妊活中に1度は「終わりが見えない不安」を感じて、
悩んだ経験があるかもしれません。
この30年間で、生殖医療は凄まじい進歩をしてきましたが、
「終わりが見えない不安」「先が見えない悩み」は、変わりなく残っています。
人は、先が見えない時、楽しみであると同時に
不安をもつことが多いと言われています。
妊活は選択したいものではないので、
楽しみより不安が大きいのだと思います。

どうすれば楽になるかの対策です。
まず、「楽しみ」にしてしまうという考え方があります。
「妊活のためにはじめたこと」を、楽しみと認識しなおすのです。

例えば、妊活のために「食後に夫婦で散歩を始めた」という人がいました。
この行動ひとつを考えてみます。
「夫婦で散歩を始めたのに、妊活がうまくいかない」と考えると不安になります。
そこで、「妊活は現状うまくいっていないけれど、
夫婦で散歩する時間ができてHappy」と考えるといかがでしょうか?
 まずHappyなことが認識されるので、
妊活がうまくいかないという不安が少し小さくなることが多いようです。

多くの方とお話していると、「妊活のために食事も気をつけているのに…」
「妊活のために…」と辛いことを口にされます。
チョット立ち止まって!
「妊活は現状うまくいってないけど、
食事を見直すことができたのは妊活のおかげ」と、
意識してみることを試してみてはいかがでしょうか?

でも、いつも思うことなのですが、「先が見えなくて不安」な人は、
「自分自身の未来を描けており責任がある人」のように思います。
ですので、不安で悩む人は、
決して、「なんでこんな風に考えてしまうのだろう」と思うのではなく、
「自分自身に責任があるからだ」と、
堂々としていてほしいのです。
先が見えないと不安になり、
自己肯定感まで低い状態になってしまうと疲れてしまいます。

そこで、次の対策です。
先が見えない不安で悩むときは、先より現在(いま)を見てみることです。
どんな小さなことでもいいのです。
とりあえず、現在(いま)できる行動を大切にしてみてはいかがでしょうか? 
掃除、食事、運動、仕事など、いつもやっていることで大丈夫。
目の前にあることにBESTを尽くして!
 そして、その結果を褒めてあげてください!(^^)!

誰かが褒めてくれると嬉しいですが、
大人になると、なかなか褒めてもらえません。
褒めてもらえない時は、自分で褒めてあげればいいのです! 

BESTを尽くした自分と向き合い、
「明日はこれをしたいな」「今度はこうしようかな」と、
少しだけ先のことを考えるようにしてみてはいかがでしょうか? 

いかがでしたか?
妊活中に「終わりが見えない不安」「先が見えない悩み」で辛さが
少しでも小さくできるお手伝いができれば嬉しいです。