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妊活コラム

Ninkatsu Column

自己流妊活をする人に読んでほしいこと

上田 聡代/不妊症看護認定看護師
上田 聡代/不妊症看護認定看護師

自己流妊活。自分たちでtiming法を試みること。

桂川レディースクリニックのオンライン看護相談の中で、
多く出てくる言葉です。

「自己流妊活をしているのですが、妊娠しなくて」

「自己流妊活を続けていても良いですか?」

私は、オンライン看護相談を始めた頃、
「自己流妊活」という言葉を聞いて勝手に解釈。
基礎体温をつけて、排卵予測検査薬をしながら排卵期を確認。
それに合わせてタイミングをとるものと……。

ところが、なんとなくズレを感じることが続き気づいたのです。

この「自己流妊活」は、ネーミングの通り、自己流なのです。

「もう少し詳しく説明」

  • 基礎体温と排卵予測検査薬でtimingをとる人。
  • 基礎体温だけの人。排卵検査薬だけの人。
  • 月経から排卵を予測しているだけの人。
  • 最近圧倒的に多いのが、アプリを利用している人。

このアプリも、基礎体温と連動しているものもあれば、
生理日だけで排卵期を予測しているものがあります。
偶然かもしれませんが、「アプリの排卵予測日と勘だけです!」という人が
数人続いたことがあります。
その時に、アプリによっては、詳しいことを知りたいときは
課金が必要なことがあることも教えてもらいました。

フツフツとしながら、「自己流妊活」を考え続けています。

月経や排卵だけではなく、食事、サプリメント、鍼灸、運動、
よもぎ蒸しをするなど、日常生活で何かをしている人も少なくありません。
妊活のためにしていれば、妊活なのでしょう!

Timingの回数も人それぞれ。
排卵予測日だけのtimingの人もいるし、
月経終了後から排卵まで「タイミング祭り」をしている、という人もいます。

「タイミング祭り」と言っても、この回数も、人によって異なります。
1日毎の人もいれば、毎日の人、1日2回と言う人もいます。

その後、高温期(排卵後から月経まで)は、
ほとんどtimingがしない人が少なくないことは、気になっていることです。

「自己流timing」が、人によって、かなりの違いがあることがわかってきたので、「自己流timingをしています」と聞くと、
もう少し詳しく聞かせていただくことが多いです。

さて、その「自己流timing」ですが、
基礎体温と排卵予測検査薬だけでも大変な作業になります。
看護相談をしてこられる方は、
「自己流timing」に疲れている方、諦めている方が多いこともわかりました。

もう少し「自己流timing」で頑張りたい、という人には、
timingの時期や日常生活のことなどお話しさせていただいています。

ただし!いつも伝えていることがあります!

「妊活はしてないけれど、子どもがほしい」「自己流妊活中」
「これから自己流妊活を始める」人にお願いです。

1~2カ月、通院回数は4回程。
妊活のための検査は先に受けてほしいと思います。

例えば、卵管が詰まっていないかどうかを確認する卵管造影検査。
自己流妊活で1年してからこの検査を受けて、
卵管が詰まっていることがわかったら、
1年間という時間がもったいなかったと後悔してしまう人が多いからです。

もちろん、全てがわかる一般的な検査はわかりません。
でも、ホルモンの値で妊娠しにくい。卵管が狭い。精子が少ない。
排卵していない。等々、わかることも多いです。

この検査を一通り受けてから「自己流妊活」をしましょう! 
「自己流妊活」をどれくらい続けるのかも、
この時に先生に聞いておかれると良いかと思います。
総合的に考えて、あなたにあった計画を提案してもらいましょう!

最後に、通院を始めた方が、「自己流妊活より楽ですね」と言われる方が
多いことも知っていてほしいと思います。
通院すると、基礎体温測定は必須ではなくなるし、
自分で排卵予測検査薬をして、排卵チェックをする必要もなくなるからです。
そして、頑張っている仲間が心強く感じることが多いようです。