痛い?痛くない?子宮卵管造影検査
スタッフブログ
こんにちは!
不妊症看護認定看護師の上田です。
妊活をスタートして、1番初めに緊張する検査が
「子宮卵管造影検査」ではないでしょうか。
この検査は、造影剤を使用し、レントゲンで「子宮の形態」や
「卵管の通過性」を知るための検査です。
月経終了直後から排卵前までしか行うことができません。
少しわかりやすく説明しますと、
膣から子宮の中にカテーテルを挿入します。
そのカテーテルに造影剤を注入し、
造影剤の流れをレントゲンで観察します。
造影剤がどんな風に卵管までたどり着くかで、
卵管の詰まりなどがわかる、という仕組み。
上の写真は、子宮・卵管が写っていますが、
下の写真は子宮しか、写っていません。
つまり、卵管閉塞(卵管が詰まっている)ことがわかるのです。
卵管が詰まっていたら・・・
精子と卵子は出逢うことができない、つまり妊娠できないのです
検査をしないで、半年タイミングとって(人工授精していた方もいます)、
それから卵管造影検査をしたら卵管が詰まっていた・・・という方もいます。
これでは半年間の時間と治療が無駄になりますね。
だから、妊活初期に行う検査なのです。
だけど、聞くだけで怖そうですよね。
この検査の説明を行っていると、
ほぼ100%の方が「痛いですか?」「痛いって聞くんですけど」
「ネットに激痛って書いてあった」と質問がでます。
痛くないといえば、私はうそつきになってしまいます。
あ、でも怖がらないでください
私、不妊症治療に携わって20年以上経ちますが
激痛で失神した〜!なんて方に出会ったことありません。
まず、過剰に怖がらないこと。
終わってみたら、「いつもの生理痛のほうが痛かった」
「思っていたより楽だった」という方がほとんどです。
痛みが強くて検査をストップすることはあります。
その場合は、ほとんどが卵管が詰まっていたり
詰まりかけていたりするのです。
だから、検査をした意味があるのです。
そして、この検査をやるもう1つのメリット。
実はこの検査後6か月は妊活女性の「ゴールデンタイム」と呼ばれているのです。
卵管に造影剤を注入することで、
卵管の通りが通常時よりも良くなり、
受精しやすくなります。
この検査後、半年間の妊娠率は通常時よりも格段と上がるのです。