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Ninkatsu Column

≪精子調整 ~体外受精・顕微授精②≫

小田 沙希恵/臨床検査技師 生殖補助医療胚培養士 認定臨床エンブリオロジスト
小田 沙希恵/臨床検査技師 生殖補助医療胚培養士 認定臨床エンブリオロジスト

こんにちは、培養部です。

寒かったり、暖かかったりの日々ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
もうすぐ暖かい春ですね✨ 
私は桜🌸が大好きなので、一年の中で一番春が好きです♡ 
毎年開花はいつかなぁと心待ちにしています💓

それでは、前回は体外受精・顕微授精の精子調整についてでしたので、
今回はその続きをお話ししていこうと思います。

体外受精や顕微授精で使用する精子は、
密度勾配遠心法の後、
より良好な運動精子を集めるためにswim up法という方法で集めます。

では密度勾配遠心法後の精子の状態とswim up後の
精子の動画を見て頂きましょう!

密度勾配遠心法後

swim up 後(IVF用)

swim up 後(ICSI用)

Swim up 後の受精方法の違いについて・・

➀体外受精

体外受精とは、ある一定数の精子を卵子にふりかけ、
シャーレの中で精子が自ら卵子に入って受精する方法です。

②顕微授精

顕微授精とは、顕微鏡を見ながら、
正常形態の運動性良好な精子を卵子内に注入する方法です。

このように、体外受精では複数の運動精子が必要なのに対して、
顕微授精では卵子1つに対して運動精子を1つ注入するので、
多くの精子が必要な訳ではありません。
それぞれの受精方法用に当院の基準値に合わせて調節していきます。

採卵後の卵子には特に運動良好な精子を使用する為に、
体外受精や顕微授精の精子調整は人工授精の精子調整に
さらにswim up法を追加して行っています。

以上で精子調整に関するお話は一旦終了となります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

また次回もお楽しみに~👋