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妊活コラム

Ninkatsu Column

よくある質問 排卵誘発剤を使うと閉経が早くなるのでしょうか?

西内 美香子/看護師
西内 美香子/看護師

不妊治療では、排卵誘発剤(内服薬、注射薬)を使うことが多いですよね。

タイミング法や人工授精の一般不妊治療では、
排卵が出来ない場合や月経不順の場合だけではなく、
自然に排卵できていても
排卵誘発剤を使用した方が高い妊娠率になります。
(ただし、副作用も考慮してその方に合った用い方が大切です!)

また、体外受精では、妊娠・出産率向上のため、
注射による排卵誘発剤をよく用います。

特に体外受精の場合は、
一度にたくさんの卵子(多ければ良いわけではありません)を採取するので、
卵子が早くなくなってしまうのでは?という心配が自然にでてきますよね。

桂川レディースクリニックで不妊治療されている方は、
月経中に超音波検査をすることがあります。
月経中だから決して気がすすむことではありませんが、
必要性があるのです。

さて、何をみているのでしょうか?

「胞状卵胞」といって、
この月経周期に準備されている卵胞(卵子の赤ちゃん)が確認できます。
個人差があり、左右あわせて数十個みられる人もいれば、
数個(時には確認できない人)の人もいます。
私たちは、毎周期1個排卵しますが、
この「胞状卵胞」の一つが大きくなって排卵するのです。
排卵しなかった「胞状卵胞」は次の周期までになくなり、
次の周期ではまた新しい「胞状卵胞」が準備されます。

排卵誘発剤を使うと、本来、排卵しない2番目以降の卵胞も育てることになり、
複数の卵胞が排卵できます。
つまり、排卵誘発剤はもともと排卵せずに消費される卵胞も育てているので、
たくさん排卵したからといって、卵胞が過剰に消費されることにはならず、
その結果、閉経が早まってしまうと言うことにもならないのです。

インターネットの情報では、「卵子は早くなくなる」
「閉経が早くなる」と書かれたものもあり、不安になりがちですが・・・

結論は「排卵誘発剤を使用したからと言って閉経が早まるわけではない」

簡単に言えば、排卵誘発剤を使用しなくても
消えてしまう卵をレスキューしているイメージです。

今日は少し難しかったでしょうか?

「よくわからない」と言う方は、診察の時に桂川院長が説明しますので
遠慮なく声かけてください。
当院通院中ではない方は、zoomでも開催している説明会に
参加していただくか、zoomで行っている不妊症看護認定看護師による
看護相談をご利用ください。

どちらもホームページよりご予約いただくか、
診察時間内にお電話ください。

あなたの不安が1つでも少なくなるように・・・!