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妊活コラム

Ninkatsu Column

《あけましておめでとうございます》

小田 沙希恵/臨床検査技師 生殖補助医療胚培養士 認定臨床エンブリオロジスト
小田 沙希恵/臨床検査技師 生殖補助医療胚培養士 認定臨床エンブリオロジスト

こんにちは!培養部です。
新しい年が始まりましたね。
お元気でお過ごしでしょうか?🎍

2023年になり、はや2週間が過ぎ培養室もいつもどおりに始動しています☺

昨年11月のブログで採卵のスケジュールについてお話しましたが、
今回は患者様の採卵が決定した後のラボの動きをお伝えしようと思います。

採卵が決定してまず初めにする大事な仕事。
それは・・・培養液の準備です!

採卵の前日に準備をします。

【胚培養用のディッシュ】

前培養(採卵後からタイムラプス用ディッシュに移すまでの培養)用      タイムラプス用      

胚培養用のディッシュは予想採卵数に合わせて準備をします。

【精子調整や採卵、検卵(採卵後の卵子を探す)用の培養液】

すべての器具に氏名や培養液の情報を書いていくので、
翌日の予定が多いときは1時間以上かかる場合もあります。

培養液を準備した後、培養液の予定表と照らし合わせて
必ずダブルチェックを行います。

※取り違え防止策の一つとして、
当院では患者様毎にディッシュに
氏名等を記載するマーカーの色を変えています。

(上記写真は黒で記載しています)

また胚培養液には2つのタイプがあり、
受精から3日目に培養液交換を行う
2-step Medium (Sequential Medium:シーケンシャルメディウム)と
受精卵から胚盤胞まで培養できる1-step Medium(Single step Medium:シングルステップメディウム)があります。

当院での胚培養液は検討を重ねた結果
1-step Medium(Single step Medium)を使用しています。 
タイムラプス培養と併せて使用していますので、
培養液交換や胚観察時にインキュベーター外に出さなくてすむので、
卵にとってもストレスの少ない培養方法となります。

今回は以上となります。

最後までご覧頂きありがとうございました!

では次回をお楽しみに~👋